JettRink J101は
今更言う必要もありませんが
往年のLee Riders101がモデルです。
LeeやWranglerのジーンズにはご存知の通り
左綾のデニムが使われてます。(例外は除いて)
理由はオレも知りませんが、左綾デニムというのは、生地を作る際の仕上げに<毛焼き>という
作業を施します。
表面に毛羽立つ糸を焼いて取り除いてしまう工程です。
501を代表する右綾デニムではこの工程をしませんので、履き始めの新しい内は毛羽立ちが目立ちます。
デコボコでザラザラな右綾に対し、フラットでサラサラなのが左綾の特徴とも言えます。
特にLeeのあの、ジワ~~~っとした色落ちはこの辺の特徴も影響してるかもしれません。
昔からジーンズを熟知してるショップではLee、Wranglerの裾直しと
リーバイスの裾直しは、きちんと区別して処理てくれます。
リーバイスの場合何層に織り曲げて(3回くらい?)細い幅でチェーンステッチを施します。
シュリントゥフィットデニムの縮みにより斜めに強くよじれた方向にアタリが出ます。
LeeやWranglerの場合は何層で折り曲げたりせず、1~2回の折り曲げで幅も広めでチェーンステッチで処理してます。
どっちがイイとか、どっちがカッコイイ、カッコ悪いではなく、
<オリジナルヴィンテージがそうなってる>ということなのです。
サンフォライズド加工済の左綾デニムを太めの幅で裾処理するので縦にアタリが出ます。
<よりLeeらしさ>、<よりLevi'sらしさ>を求めるのであれば
ここら辺の処理にこだわるのも、楽しみの一つです。
また、Leeは、耳裏の縫製にも特徴があります。
ほとんどの場合、片耳の耳側は何層にもよるチェーンステッチで縫製され
脇割りのロックステッチ処理されてる側は
普通のチェーン処理となってます。
片耳の場合
後方にあたる方に耳が使われて、フロント側がロック処理されてるのがほとんどです。
ただし
50~60年代初期のモデルは
耳側が何層に重ね縫いされたチェーンで、ロック処理された側が普通のチェーンですが
60年代以降のモデルでは
ロック側が何層ものチェーンで処理されて、耳側が普通のチェーンだったりします。
今回のJ101は
モデルとなった101の3本の内、モデルの土台となった101が前者の仕様で、残りの2本は後者でしたので、前者の仕様にしました。
↓のような少しロールアップした感じに履くと、とてもキレイなラインになります。
iPhoneからの投稿