ヤマハのSG(500だが)を手に入れてからは一層高中正義さんのコピーに明け暮れ出した。
ギターをくれた友人も夏休み中は良く遊びに来てオレのプレイを聞いて一緒に遊びに行ったりしてた。
彼も元ヤンキーで話も合った(4っつ年上だが)
高中の代表曲を難なく弾ける様になった頃には音に不満が出てきた。
特にあの、ライブ時のディストーションのサウンドがどうしても出せなかった。
当時の高中の機材
①ヤマハのSG
②ブギーのアンプ
③エフェクトラック
などが代表的なアイテム。
このブギーというメーカーは
MESSA BOOGIEという70年代に一気に人気を上げたアンプでこれまた高中選手が崇拝する
カルロス・サンタナというギタリストが愛用して一躍有名になったアンプ。
それまでギターアンプはフェンダーが長年第一線を走り、60年代後半にマーシャルが人気だったが
70年代前半まではアンプのボリュームをフルテン(一番上、つまり10)で音を出してこそfuzzy=歪み=ディストーションが得られる時代でディストーションサウンドを得るには常に大音量で演奏しなければならなかった。
今でこそ当たり前だが手軽にペダルエフェクターを繋いでどんな音量でもデスメタルな音も出せるし
ギターアンプも3ボリュームや2ボリュームというマスター(いわゆる音量)ボリュームが別になるボリュームシステムで大地を轟かせる歪みで演奏してても隣でおばあちゃんがうたた寝が出来る環境だが
ブギーはその2ボリューム、3ボリュームシステムを初めて作りだした革命的なアンプだった。
歪もマーシャルのようにザックリとした音ではなく粘りのある中音域にクセがるというか、とにかく粘っこいディストーションサウンドがとても印象的で心地よかった。
ブギーを日本でいち早く導入したギタリストは当時高中正義さんが渡辺勝美さんかと知られてるが
何を隠そうあのCharさんもいち早く(偶然に)入手している。(彼のは更にプロトタイプらしい!)
もう当時の歌番組見てたらバックバンドのミュージシャンの音はほとんどブギーの音かMXRのディストーションの音か、或いはラインか、どれかであった。
今は円高でアメリカモノもかなり安くなった。
70年代当初は今よりもっともっと高かったのでおいそれとミュージシャンも手が出せなかったはず。
オレはというとそれまでボスのDS-1に夢中だったが前途で話したやり方で入手?したMXRディストーションであのサウンドを出そうとしたのだからツライ。
アンプはフレッシャーからはやっと卒業し、グヤトーンの真空管で廉価番モデルであるフリップシリーズを使っていた。(歪などてんでダメなアンプだったが)
一番拘ってたときはMXRからマクソンのコンプ、トレブルブースターをかまして自画自賛がほとんどをしめていたがそれでも当時豊橋のアマチュア学生でMXRのディストーション持ってるヤツはいなかったから、その後友人が使いたいだけでウチに遊びに来ることもあった。
このSG500は21歳まで愛用していた。