中入り

〇神幸(叩き込み)魄龍

右肩で当たった神幸がすかさず左に開いて叩いて足伴わずの魄龍這わせてめでたく8勝、十両魄龍8敗で明暗。

 

榛名富士(寄り切り)大豊〇

左下手の大豊抱えた右で上手も取って榛名富士正面に追い詰めて廻し離してトドメ押し。

 

飛騨ノ花(寄り切り)青葉山〇

右に動いた青葉山が左に開いて上手掴むや、頭を着けて喰い下がり、上手取れずの飛騨ノ花を休まず攻めて黒房制した。

 

玉龍(寄り切り)多賀竜〇

立つや右四つ多賀竜が上手掴んで腕返して玉龍起こして煽り寄って青房に。新入幕勝ち越し。

 

鳳凰(寄り倒し)騏ノ嵐〇

騏ノ嵐は頭を下げて突っ込んでずぶりと二本差し込んで鳳凰東に追い詰めて体を預けて土俵下まで。騏ノ嵐勝ち越し。

 

〇高見山(押し出し)大潮

張り手喰らった大潮がたまらず左に逃げるにつけ入り高見山すかさず体寄せ右でひと突き青房下へと追いやって1年ぶりの2ケタ勝利。

 

青葉城(上手投げ)蔵間〇

踏み込んで左前ミツ掴んだ蔵間右も掴んで左は下手に持ち替えて上手取れずの青葉城が廻し探るの機を捉え、すかさず開いて右の投げ。蔵間勝ち越し、青葉城は負け越した。

 

〇富士櫻(叩き込み)巨砲

頭で当たった富士櫻が右でいなしてすぐ突いて巨砲起こしてすかさず叩いて足下に這わせて10勝目。巨砲負け越し。

 

魁輝(寄り切り)黒瀬川〇

魁輝に徹頭徹尾突っ張られ取った前ミツ切られるも黒瀬川尚諦めずにあてがって引きに揺らぐも立て直し、遂に左を差し込んで右上手取って勝ち越しの寄り。来場所の三役有望。

 

〇栃剣(押し出し)大錦

立ち合いいきなり張られるも栃剣怯まず突っ張ってハズにかかって黒房出れば、大錦腕手繰るもすっぽ抜けて負け急ぎ。

 

栃光(寄り切り)佐田の海〇

右差し栃光珍しく半身にならずに上手掴むも、佐田の海にこれを切られてたちまち起きて行司溜りより退散。

 

東洋(押し出し)天ノ山〇

天ノ山の両手押しにのけ反った東洋突っ張り嫌って右に周るも、その際足出て呆気なく敗退。

 

〇大寿山(打っ棄り)嗣子鵬

立つや両差し嗣子鵬が左外掛けに崩しつつ行司溜りに攻め入るも、大寿山に上手許してすかさず振られて一瞬早く落ちて惜敗。

 

若の富士(寄り倒し)朝汐〇

若の富士の右小手投げに乗じた朝汐周り込まれて傾きかけるも、右渡し込みでこらえるや、そのままぐいと差し手突きつけ黒房下に寄り倒した。朝汐13勝で優勝決定戦進出を決めた。

 

麒麟児(小手投げ)栃赤城〇

突っ張りしのいで右差し栃赤城が抱えた左で小手に振り、麒麟児に乗じて出られて横転するも、その前に相手崩れて辛うじて軍配。

 

闘竜(寄り倒し)若島津〇

当たりを止めて両前ミツの若島津左は下手に持ち替えて土俵際まで追い詰めてしのぐ闘竜左から切り返して仰向けに降した。

 

北天佑(寄り切り)琴風〇

素早く立った琴風が左から右とこじ入れて両差し果たすや、北天佑につけ入る隙を与えずにひたすらがぶって西に出た。

 

隆の里(引き落とし)出羽の花〇

立ち合いで左取れずの出羽の花やむなく引けば、おなじく廻し取れずの隆の里たちまちのめって四つん這い。ともに11勝4敗。

 

〇千代の富士(寄り切り)若乃花

千代の富士の速攻にたじたじの若乃花巻き替えて左四つに持ち込むも、矢継ぎ早に攻めまくられて技を繰り出す暇なく敗れた。千代の富士13勝で朝汐との決定戦に。若乃花12勝3敗。千秋万歳。

 

優勝決定戦

〇千代の富士(叩き込み)朝汐

決定戦で顔を合わすのは前年九州場所に続いて2度目。朝汐頭下げて突っ込むも、千代の富士にさっと右で叩かれてさらに左に逃げられてまったく足出ずその場にばたり。またしても初優勝はならなかった。決着後、思わず苦笑いの千代の富士は5度目の優勝を初の連覇で飾った。

 

 

優勝 千代の富士(13勝2敗、5回目)

殊勲 朝汐(13勝2敗、7回目)

敢闘 朝汐(3回目)

技能 出羽の花(11勝4敗、2回目)