9日目
〇佐賀ノ花(寄り倒し)豊嶋
突きはねのけた佐賀ノ花右返しつつ白柱に。豊嶋粘って打っ棄るも体割れず背中から。
二瀬川(叩き込み)安藝ノ海〇
左で一発突き起こし突進止めた安藝ノ海左に開いて直ちに叩けば、二瀬川足出ず腹這いに。
〇前田山(吊り出し)清美川
突いて左四つの前田山吊り上げて正面に。土俵際、足掛けられてひっくり返るも、その前に清美川足が出て命拾い。
10日目
〇名寄岩(吊り出し)笠置山
左四つ、右上手の名寄岩が二枚蹴り不発で上体浮いた笠置山を苦もなく吊り上げ白柱へと。
〇安藝ノ海(素首落とし)佐賀ノ花
佐賀ノ花のど輪で攻めんとするを安藝ノ海右で一発首筋叩き、ひらり左にかわして10勝。
〇双葉山(寄り倒し)相模川
相模川の突っ張りにあてがい応じた双葉山飛び込んで両差し白柱に出てこれまた10勝。
11日目
前田山(寄り倒し)出羽湊〇
両差し出羽湊右はずぶりと差し込んで左で前ミツしっかり取って正面に出て前田山完封。
〇玉ノ海(寄り切り)照國
照國ののど輪はねのけ右下手の玉ノ海が左はハズにあてがってぐいぐい起こして白柱に。
〇双葉山(上手投げ)豊嶋
豊嶋のど輪で起こしにかかるを双葉山しのいで右のぞかせて左上手掴むやすかさずの投げ。
12日目
佐賀ノ花(外掛け)出羽湊〇
突き合いから右四つ出羽湊左外掛けで崩しにかかるを佐賀ノ花右に周ってこらえるも同時に右で掬われてみるみる傾き背中から。
名寄岩(外掛け)安藝ノ海〇
左差し、右おっつけの安藝ノ海苦しまぎれに小手巻く名寄岩を外掛けに崩しつつ出て右でひと押し。安藝ノ海12勝。
〇前田山(寄り切り)豊嶋
前田山右手出して突進止めて左でいなして上手掴むや直ちに振って入れ替えて東でこらえる豊嶋の胸をひと押し土俵下まで。
二瀬川(叩き込み)照國〇
照國おっつけ、ハズにあてがって起こした末の右ひらり。二瀬川鮮やかに叩き這わせた。
13日目
〇輝昇(押し出し)神東山
突いていなした輝昇ハズにあてがい、のど輪に起こし、左に逃れる神東山正面に退けた。
名寄岩(寄り倒し)照國〇
左四つがっぷりのまま両者動かず水入りに。再開後は外掛けで寄り身しのいだ照國が伸びた上手をそのままに強引に振って入れ替えて名寄岩西に寄り倒した。
〇双葉山(巻き落とし)出羽湊
双葉山出ながら右をのぞかせれば、出和湊左に逃れて上手探るも、右で巻かれてあえなく尻餅。双葉山12勝1敗。
14日目
〇名寄岩(寄り切り)出羽湊
両差し出羽湊左で掬って右からの二枚蹴りにて崩しにかかるを名寄岩しのいで入れ替えて西に追い詰め体を預けた。
〇前田山(寄り倒し)安藝ノ海
前田山の突きはねのけて両差し安藝ノ海直ちに出るも、入れ替えられてのしかかられて裏正面で仰向けに。安藝ノ海1敗。
双葉山(下手投げ)照國〇
両手で当たって右下手の照國上手許して後退するも、白柱背にして下手で振れば、双葉山みるみる傾き転倒した。双葉山2敗に。
千秋楽
〇佐賀ノ花(寄り切り)笠置山
押し合いから右上手取った佐賀ノ花外掛けで崩しにかかる笠置山を差し手返してはねのけて裏正面に出て11勝。
名寄岩(突き出し)豊嶋〇
豊島真一文字に突っ込んでおっつけ、のど輪にあてがって名寄岩のけ反らせ赤柱へと。
前田山(押し倒し)照國〇
突いてはいなす前田山の攻めを照國しのいで左四つ。上手掴んで引きつけてじっくり構えて両差しで改めて出て右でひと押し。照國13勝。
〇双葉山(打っ棄り)安藝ノ海
安藝ノ海左差し、右前ミツ取って喰い下がれば、双葉山肩越しに上手掴んでひたすら辛抱。勝機とばかり出てくる相手を見事かわして打っ棄ってともに13勝2敗となるも、番付上位ということで双葉山10回目の優勝が確定した。
幕内優勝 双葉山(13勝2敗、10回目)
十両優勝 駿河海(14勝1敗)
東西得点 東163 西202
優勝旗手 大和錦