JUN SKY WALKER(S)のライブを観るために渋谷に行ってきた。


J(S)Wのライブを観に行くのは去年の日比谷に続き二度目となるが、前回が35周年ツアー始まりのライブであったのに対して今回はツアーの締めくくりのライブであった。



チケットの内容を確認する事なく日時が5月18日だと思い込んでおり、受付さんに「公演は明日ですよ」と言われ赤っ恥と引き換えに会場への経路を予習するという情けないやらかしがあったため、特に迷わず到着。


既に150人くらいの列が出来ており、最後尾の看板を探してからそこに並ぶ。

前回もそうだったが、基本的にお客さんは40代50代の人が多い。男女比はほぼイーブンで、一纏まりの団体女性さんもいたりした。


入場時間になって会場に入ると、各所から贈られた花輪や花束が飾られていた。横濱銀蠅による物や地方のライブホールからと思われる物、NHKみんなのうたからの花輪もあった。


自分の席は二階の上段、ステージからは遠いが見通しの良い席である。


注意事項のアナウンスを聞くなどして開始の時を待つ。



出囃子のOpening(TOO BAD版だから自由はここにあるの前奏)が流れ、そこから最初に歌われたのはBAD MORNING。


インディーズ時代から存在する少し切なげなロックナンバーであり、アルバム“ひとつ抱きしめて”にも収録されている曲(尚、このブログの題名の由来でもある)。


それから、“ひとつ抱きしめて”(曲の方)や“だから自由はここにある”などテンポの良い曲に“砂時計“”やさらば愛しき危険たちよ“”のようなゆったり目な曲などが続く。改めて、曲ごとの緩急がついているなと思う。盛り上がる所と騒がず聴く所がはっきりしている。


今回は日比谷の時と比べて、過去の代表曲を歌うことがやや少な目だったように思う。ベストに収録されている曲はSTART、“歩いていこう”、“いつもここにいるよ”、MY GENERATIONの四曲くらいであった。

そして、その分幅広い時代の曲がチョイスされていた。インディーズ時代からある数曲に、TOOBAD~EXITまでの時代からも二曲。ONE WAYやFANFAREなどの歌。日比谷ライブの時に新曲として発表された三曲。


これまでのJ(S)Wの軌跡をなぞるような曲選にしたという感じだろうか。


そして、今回のライブにおける一番の見所は新曲“ヒカレ”だった。


バラードというよりどこかフォーク的な雰囲気を感じさせるような曲であり従来の曲とは少し趣が異なっているように思わなくもなかったが、J(S)W特有の歌詞の簡潔な説得力・力強さという物がしっかりと発揮されていた。

個人的な意見だが、FLAGSHIP以降のJ(S)Wの曲における最高傑作なんじゃないかとすら思った程だった。


ちなみに、この“ヒカレ”だが、みんなのうたで既に披露されているという話だった。入口の花輪はそういう事だったのか、と納得。


しっとり目な曲が目立った感のある今回のライブだが、アップテンポな曲でも普通に盛り上がりを見せており、日比谷と全く同じ“そばにいるから”からのMY GENERATIONという〆では会場の至る所からサビのWow...の合唱が見られていた。

知ってるノリが良い曲に合わせて雑に腕を振ったりするだけで楽しいもんである。


そんな訳で、ノリありしっとりあり軽妙なMCありで十二分に楽しめたライブだったのだが、今回はやはり新曲“ヒカレ”の存在が大きかった。


デビューから36年が経ったバンドが今もなお良曲を繰り出せるというのはなかなかに出来る事ではない。

80年代ロックの代表的バンドが今も現役で活動している事そのものが希少というのに、そこからまたリアルタイムで新しい良曲が生み出される。なんとありがたい話だろうか。


今後の活動に期待が持てるという意味でも、非常に大きい一曲だった。


次に行われる東京での大規模なライブは当分先だろうが、また機会を見つけて参加したいなと思った次第である。





ずっと立ってたせいか腰が痛