PrimeVideoで色々な番組や映画を見ることが多いのですが、最近はアントニオ猪木名勝負10選たる動画にハマっています。

 

これまでPrimeでは各種映画に加えて亜空大作戦スラングルのようなアニメ作品やヒロシのぼっちキャンプのようなお一人さま的番組を見ることがほとんどでありスポーツ関連作は一切見てこなかったのですが、そもそも動画を含めてプロレスというものを見たことがなかったので完全に未知の領域でありました。

 

なぜかあなたへのおすすめに表示されていたので試しに見てみたのですが、これがなかなかに面白い。

 

 

パンチ・投げ技・組技といった攻撃を受け止めるだけ受け止めて、受けきってから攻めに転じる。傍から見るとかわせば楽だろうにと思うけど、それでも受ける。全力で受けて、全力で攻める。その流れがグルグルと順番にやってくるから、次はどんな攻撃を繰り出すのかと考える楽しさが生まれる。

 

筋肉質な男共が相手のパワフルな技を体で受け、見るからに痛そうな仕草をしながらも試合を続ける。

 

荒々しくもどこか整然としたものを感じさせるものでした。

 

こんな技を何度も食らっていたら命がいくらあっても足りないだろうと思わせるような場面も多く、実際にリング禍と言われるような悲劇もある訳ですが、逃げたりかわしたりせず自らダメージをくらう姿・いさぎよさに惹かれるのもまた事実。

 

試合前や勝負の間での掛け合いや挑発の部分も面白い。選手同士のバチバチとした雰囲気だけでなく解説が遺恨を煽ったり凶器の存在を仄めかすなどストーリーを作り上げて勝負を盛り上げるのは普段プロレスを見ない人間からしたら新鮮なものでした。観客もそれを自然な形で受け止めており、ショーとしてのプロレスを全力で楽しむという気概を感じました。

 

修羅の門の飛田やハリス・刃牙シリーズの猪狩などの格闘漫画にはプロレスラーキャラが度々登場しますが、現実のプロレスラーを見てきた人からしたら、是が非でも描きたくなるのが心情なのかもしれないと思った次第。

 

 

それにしても、若き日の猪木氏はかなりのスリム体型だったんですね。国会議員になって以降の外見しか知らなかったため、第一戦目の映像を見た時は驚きました。