ひとつの季節が終えていく。
店頭に飾られた服は
気づいた頃にはもう変わっていて
どこに置いてきてしまったのかも見当たらない
あの冬の時間を思い返す。
耳を塞ぎたくなるような
ニュースが増えて、
日常のなかに落とされた黒いシミが
音も立てずに広がっていく。
今日もまた会えたね、
って笑いあえる友人がいて
夜のすみっこで
膝を抱え泣いている友人もいる。
遠い国で食卓を囲んでいるあの人は
ナイフを持つ手が震えるという。
海や山で心地よく過ごしていたいだけの生き物たちは
ちいさな変化を一身に浴びている。
それでも浅はかで単純な私は
祈ることしかできなくて
どうか、どうか
あの場所で生きている尊い命が
しっかりと護られる世界でありますように。
今日も等しくあの人の
あたたかな日常を照らしてくれますように。
どうか、どうか。
hug yourself
hugmi
