みずみずしい新緑と北アルプスブルーの清流がきらめく初夏の北アルプス山麓[7]上市町・馬場島より | H・てつののんびりブログ♪

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黒部市内の公立小学校に勤務しています。地元の富山やお隣信州の北アルプスの風景,春夏秋冬の季節の話題,日常の出来事などを中心に綴っています。

昨日6月22日、北陸地方にも例年より10日余りゆっくりペースで雨の季節が到来しました。

 

雲が多いとはいえ、陽射しが届いて北アルプスの峰々の姿をのぞむ事が出来た昨日とは一転、今日は朝から雨が降り続いており、富山県内には大雨警報が発令されている地域もあります。

見頃を迎えている紫陽花でも観に行こうかと思っていたのですが…今日はさすがに断念しました。

 

今のところは被害が出るまでには至っていないようですが、明日の朝までは雨が強まるタイミングもあるとの事で気が抜けません。

梅雨明けはほぼ平年並みだろうとの予報が出されているみたいですし、今シーズンの梅雨は短期集中型になるのかもしれませんね。

 

そんな感じでしばらくは剱・立山の峰々も雲に隠れる日々となりそうですが、初夏の剱岳山麓は新緑も清流もみずみずしくて爽やかさに満ちており、白銀に輝く真冬とならんでとっても美しい山岳景観を魅せてくれるひとときです♪

今年のゴールデンウィーク後半は連日五月晴れとなり、その魅力を心ゆくまで堪能する事が出来ましたよ~!!

こどもの日の5月5日には剱岳の早月尾根コース登山口の馬場島のすぐそばにある里山・中山(なかやま)に登ってきました。

 

中山は標高1,255Мの自然豊かな里山でして、前回ご紹介させていただいた城ケ平山と比べますとやや本格的な登山にはなるのですが、コース自体はしっかり整備されていて道迷いの心配はほぼありませんので、小学生くらいの子どもでも充分に登頂可能だと思います。

山頂はまさに『剱岳の特別展望台』でして、標高2,999Мの剱岳の鋭く荒々しい姿が大迫力で眼前に迫るほか、そこから北方稜線へと連なる険しい岩稜も目の当たりにする事が出来ます!!

 

駐車場に車を停め、登山靴とストックとクマ鈴(今年は県内でクマさんの出没が多発していますので、充分にご注意ください)を身に着け、いざ出発!!

早月川の支流のひとつである立山川にも、透きとおった淡いブルーの雪融け水がごうごうと音を立てて勢いよく流れていました。

 

中山の登山道は樹木におおわれているため、道中はいまひとつ眺望が効かないのですが…それでも所々で木々の枝の間から剱岳の姿をのぞむ事が出来ます。

午前中の早い時間帯はどうしても逆光ぎみになってしまうのですが、岩稜の残雪はキラリと白い輝きを魅せてくれます♪

 

馬場島の周辺には立山杉がたくさん自生しており、幹回りが数メートルを超えるような巨木も数多くあります。

中山の『五本杉ノ平』と呼ばれる場所にも樹齢1,000~1,500年とも言われる立山杉の銘木があり、ここを訪れる人をやさしく迎えてくれます。

幹回りは9メートル近くにも達するそうで、まさに『剱岳山麓の主』と呼ぶに相応しい存在…長い年月を経た杉はこのような姿になるのですね。

 

幹の下のほうに空いている穴、少しかがめば大人でも通り抜けられる大きさです。

立山杉は幹に触れてみると、不思議なあたたかさを感じるのです。

冬には数メートルの雪が降り積もる厳しい環境下を生き抜いてきただけあり、きっともの凄いエネルギーと生命力を持っているのでしょうね。

 

例年に比べるとかなり少なかったものの、登山道の上部にはまだまだ雪も融け残っていました。

 

馬場島周辺には立山杉だけでなく、広葉樹のブナも数多く自生しています。

秋には鮮やかな真っ黄色の彩りを、そして初夏にはみずみずしく眩しい緑色の彩りを魅せてくれるブナ…陽射しを透過した葉っぱはひときわきらめいて見えます。

 

続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。

 

さてさて、梅雨に入って早々にもかかわらず、まるで末期のような大雨に見舞われている富山…先程雨が小降りになったタイミングでちょっとだけ宇奈月温泉に行ってみたのですが、黒部川の水も少し濁って増水している感じでして、温泉街も黒部峡谷鉄道の駅もさすがに今日は雨音と閑古鳥の鳴き声が聞こえるのみでした。