前回のブログの続きになります。
4月14日に訪れた上市町の剱岳山麓・伊折地区の『伊折さくらの広場』。
平野部のソメイヨシノやエドヒガンザクラなどは既に散って葉桜となっていたのですが、標高およそ450Мの山間地に位置するこちらではちょうど満開を迎えたばかり!!
白い残雪を輝かせた標高2,999Мの剱岳を華やかに彩るかのように、淡い薄紅色の小松乙女桜が見事に咲き誇っていましたよ~!!
『伊折さくらの広場』は、剱岳に源を発する早月川にかかる伊折橋の左岸側の広場に、20年ほど前からこの小松乙女桜と遅咲きの思川という品種の桜を植樹するなどし、桜の木が生長した今では知る人ぞ知る『剱岳山麓の桜スポット』となっているビューポイントです。
伊折地区には現在は定住されている方はいらっしゃらないのですが、自分たちの生まれ育った地をいつまでも愛し,守り続けようという強い想いを込めてこれらの桜の木を一本一本植えられたのでしょうね。
その小松乙女桜たち…この春もしっかりと春色のお花を咲かせてくれました♪
少し春霞がかかった青空も、かえって剱岳や桜をやさしい表情に魅せてくれているように感じられたなぁ。
日曜日,しかもちょうど満開!!だったにもかかわらず、全く人の姿が写り込まない風景が容易に撮れるくらい訪れる人はまばら…。
早月川の流れる音や鳥のさえずりのBGMを聴きながら♪♪残雪輝く剱岳や大日の峰々と小松乙女桜とが描き出す春の山岳景観をゆっくり楽しむ事が出来ましたよ~!!
各地の公園などでもおなじみの桜・ソメイヨシノの近縁種と言われている小松乙女桜…花びらの色も咲き方もやっぱりそっくりですね♪
まだ若くて樹勢も旺盛!!枝いっぱいにお花を咲かせてくれますので、満開を迎えた直後の彩りはひときわ華やかですよ~!!
それに、剱岳との距離感の近さも大きな魅力…平野部からの遠望では多少霞んで見えても、ここまで来るとこのとおりくっきりとその姿をのぞむ事が出来ます。
剱岳山麓の素敵な桜スポット、この春も心癒される素晴らしい絶景を魅せてくれました♪
さてさて、そんな北アルプス山麓では例年ゴールデンウィークの4月末~5月初め頃でも桜を楽しめるのですが、今年は4月になってから一気にあたたかくなり、季節の歩みが駆け足になりましたからね…もうみずみずしい新緑に彩られています。
5月4日、信州の大町市・黒沢高原からのぞむ鹿島槍ヶ岳もかなり急ピッチで雪融けが進んでおり、高原は芽吹き間もない木々の萌黄色や黄緑色につつまれていましたよ~。
この先も暑いくらいの日が続くようですし、新緑も日ごとに濃さを増していく事でしょうね。