白い残雪と高山植物のきらめき…美しさと爽やかさに満ちた夏の剱・立山の峰々に登ってきました[10] | H・てつののんびりブログ♪

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黒部市内の公立小学校に勤務しています。地元の富山やお隣信州の北アルプスの風景,春夏秋冬の季節の話題,日常の出来事などを中心に綴っています。

前回のブログの続きになります。

 

夏を迎えた奥大日岳の山頂直下にはまだまだ白い雪が残っていましたが、その雪が融けた場所には可憐な高山植物のお花畑が広がっていましたよ~!!

標高2,999Mの剱岳を背景に咲くチングルマ,ハクサンイチゲ,コイワカガミなどなど…雪がたくさん積もる場所は夏でも雪融け水が地面を潤してくれますので、花数,品種ともに多くて華やかなお花畑が見られる事が多いのです。

 

剱岳にもお花畑にも眩しい朝陽がタップリ降りそそいでおり、夏の北アルプスらしい爽やかな山岳景観が描き出されていました。

 

奥大日岳の山頂からのぞむ立山主峰(真ん中)と浄土山(向かって右側),真砂岳(向かって左側)。

山頂の稜線にかかっていた流れる雲もすっかり消えて、こちらも朝陽に輝く荘厳な姿を魅せてくれていましたよ~!!

 

そういえばこの日のちょうど1週間前に別山から立山主峰を歩いた際には、朝7時過ぎには逆に雲がかかり始めていたからなぁ…。

天気予報は前回も今回も快晴だったのですが…夏山のお天気は本当に気まぐれで難しいものだなぁとあらためて実感させられました。

 

奥大日岳から連なる中大日岳(向かって左側),大日岳(向かって右側)方面。

この2山はいずれも標高2,500M前後、奥大日岳よりも100M余り低いため、ちょっとだけ眼下に見下ろす形になります。

フタコブラクダの背中みたいななだらかな稜線のちょうど真ん中に、赤い屋根の大日小屋が小さく見えています。

 

早朝だった事もあり、この時山頂にいたのは私ひとりだけ…少し眩しかったですが、剱岳を眺めながら朝のお弁当をいただきました♪

奥大日岳の山頂はあまり広くなく、大小の花崗岩が折り重なっている感じでして、眺望の良さは文句無しなのですがちょっと無機質な感じも否めません。

 

その点山頂直下は白い残雪あり,高山植物のお花畑ありと、彩りと生命力にあふれる景色を魅せてくれるのが大きな魅力♪剱岳の眺望にもほとんど差がありませんし、特に7,8月にはより夏山らしい景観を楽しめるように思います。

 

山頂直下には明るい黄色の『シナノキンバイ(キンポウゲ科)』が咲き始めていました。

北アルプス登山の楽しみ…そびえ立つ雄大な峰々の美しさは言うまでもありませんが、短い夏に一斉に咲く高山植物たちの美しさもやっぱり大きな魅力です。

 

続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。

 

さてさて、今日は秋分の日…明日からは日ごとに昼の時間帯が短くなるんですよね。

今日の富山は“曇りのち晴れ”の予報に反して空模様はイマイチ…朝方は雨が降っていましたし、夕方になっても空は雲におおわれたままです。

ただそのぶん気温の上昇が抑えられたのでしょうね、最高気温は25℃くらいまでしか上がらなかったようで、涼しくて過ごしやすい一日だったなぁ。

 

剱岳山麓の風景も日々初秋めいてきていまして、先日出かけてきた際にはキバナコスモスの爽やかな彩りに出会う事が出来ました。

 

まだまだ暑さがぶり返す日もあるでしょうが“暑さ寒さも彼岸まで”という言葉もあるように、これからは秋らしさを感じられる機会も少しずつ増えてくる事でしょうね。