浅草橋にあります、書道用品専門の問屋さん『志昌堂』に行ってきました。
ここのお店は、私が書道会に所属してからのお付き合いです。かれこれ15年通ってます。
書道の宝である文房四宝がとても充実しているのと、私が言う"にせもの"は一切置いていないお店。
この"にせもの"というのは、硯が石でつくられたものではなく、筆の毛がナイロンのもの、を指します。誤解のないように。。
日本製の筆でも、今では良質な馬の毛がなかなか手にはいらないみたいです。
毛を中国から輸入して、日本で製筆しているのだとか・・・
筆を使う人口が減ってしまった結果です。ぐすん。
今回は、カーロリ大書道クラブからの注文である書道セットと、モニカから注文がきた筆を買いに来ました。
今年は6セットの注文です。
硯と筆はお店の2代目と相談して選びました。
カーロリ大の書道セット、と一言言えば、二代目がシュタタターと準備してくださいます。ありがたや、ありがたや。
モニカの注文は、自分が使っている筆がパックリ二つに割れてしまったので書けないから新しいのを。
ブタペストとサルゴターリアの間を週一回同じ筆を濡れたまま行ったり来たりしてがんばっていたから・・・
がんばった成果が、一年で筆が割れてしまいました。がんばった、がんばったねー。
そこで、私は考えた。
●モニカが自宅で使う筆
●ブタペストに持っていく筆
●大きな作品を書く際に使う、太めの筆
モニカもそろそろ、この3種類を使い分けていく時期かな・・・。お金かかるけど、これは必要経費ということで。。
また、墨がなくなってきた、ということで。
●規定課題提出用・作品用の墨
→すべて手作りで、昔ながらのヘチマの皮に流し込んで作られた最高級の墨
●いつも使っている安めの墨。でも日本製。
こちらも墨を選ぶ時期が、モニカにきたのでしょう。
この2つの墨を使って、墨の良し悪しを見極める練習をしてもらおう。
これらをハンガリーに送ります。
船便にするか・・・SAL便にするか・・・郵送料は㈱MTDさんが負担してくださるので、相談しよう。
さてさて。ここからは私の話し。
いままで硯は、ここのお店で一般的な硯で大きめのものを購入してまいりました。
がっっ。。
墨を最高級のものに変えました。
でも、私が気にいる墨が下りてきません。
その墨で作品書いてると・・・イヤになってきます。
これを師匠に相談すると、硯と筆を変えてみたら?とのこと。
硯???
それで、お店の二代目に相談したら、中国の石でこのすずりはいかが???
最初、2万円のものを出してきたので、それを触っていたら、
「もう一個上のランクみつかりましたよ」
と出してきたのが、写真左の三万円の硯。
海と陸の部分を触ると・・・・一万円の差があるんですよーーーっっ。
石の種類もたくさんあって、この石の差で墨の良し悪しがきまるんだなぁ・・・と実感。
もちろん、予算の範囲内でしたので、左の硯を購入しました。
でもね。。ここのお店にはね。。。100万円代の硯も~~~置いているのよぉぉぉ。。。
硯だけじゃない。
文鎮も素材のピンキリがあるし、デザインもある。
水差しもいろいろある。
う~ん・・・このあたりにくると、まさに道楽の世界だなぁ。。
書道の世界って・・・奥が深すぎます。
次に私が購入すべきは、羊毛の筆。。日本製で最低五万円~。。。
志昌堂さま、いろいろありがとうございました。また行きまーす。