2009年10月27日 東京・なかのZERO B1展示ギャラリーに於きまして、第一回ハンガリー書楽会作品展を開催しました。
これは、ハンガリー人と日本人の書道コラボレーションで、初の試みです!!
出品者内容はこちら・・・
カーロリ・ガーシュパール大学書道クラブ2009年度学生作品 10本
バロシュマヨリ高校書道クラブ2009年度学生作品 5本
木曜ハンガリー書楽会 小松・分田・篠塚・安島・小村・尾崎・藤原
日曜ハンガリー書楽会 ナジ・モニカ
日本春秋書院の先生方 笹生青燈 他3名
NPO法人伝統芸術復興機構
~ 版画・西川雪野 墨絵・鮫島圭代 書・高橋典允 題「ジェームス・アレン 原因の結果と法則」
上2つの学生作品は、筆を全く持ったことのないハンガリー人学生が8か月で書きあげた作品です。
ちゃんとした本物の書道の世界をもつ指導者が、色のついていない人に「本物」を伝えていけば、たった8か月でも日本の中学生レベルの書を書くことができるのだ、と、我ながら確信した瞬間です。
ここまでのお稽古についてきてくれた学生さんたちに感謝です♪
さてさて、この作品展についてちょっとご説明を。。
この同じ日に、バロシュマヨリ高校の修学旅行生ご一行様が東京に来るのに合わせて、急遽準備をし、開催しました。
急に決まった展示会のため、全くの資金不足・準備不足の中で、かつ、初めての展覧会、しかも、出品者のほとんどはハンガリー在住・・・。
今回もまた㈱MTDの松田会長に資金援助をお願いし、Wくん、Kくんに設営準備、Hさんには設営から撤収まで、Eさん、Sくん、Iくんにも撤収作業、そして、唄野様に受付を、西川雪野師匠と笹生青燈師匠にもお手伝いをしてくださいました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
当日、朝9時に集合し、展示準備を開始しました。
会場の天井が3Mぐらい、その高い場所から展示用のレールからつるさなければいけない、という作業が発生。
男衆2人が梯子をのぼり、レールをつりさげ、そこに女衆が作品を持ち上げる・・・
という危険を伴う準備が必要な会場でした。
中野区の施設を使っているのでレンタル代はお安いのですが、なんともはや役所的なやり方だなぁ・・・展示ギャラリーなんだから、ワイヤーなんぞは常につりさげておいて作品だけ飾れるようにすればいいのに・・・これはとても危険だ。。
思った以上に展示するだけで2時間半もかかってしまいました。
もっといいギャラリーだとレンタル代は相当お高いけれど、ワイヤーは吊るされているところがおおいので1時間もあれば飾れるのですけど・・・資金不足のため仕方ありません。ぐすん。
修学旅行の学生さんが12時に到着とのことなので、そこに会わせて日本ハンガリー友好協会の理事長はじめ理事の方4名様が応援に駆けつけてくださり、準備を整えましたら・・・
修学旅行に付き添いの篠塚さんと保坂さんから電話で
「まだ都庁にいます。スタートが遅れてまして、30分ほど遅れます」
との連絡が。。
はいはい、これも想定内です。構いませんよ~理事長さんがたもにこやかに了解してくださいました。
そして、無事修学旅行生のご一行様が来館。
友達が書いた作品を前にして、とてもうれしそうな表情をうかべる学生さんたち。
また、フバくんとタマシュくんは自分が書いた作品が飾られているので、自分の作品の前でお友達からエールをもらっていました。
日ハン友好協会理事長がこの学生さんたちのはしゃぎぶりを見てとてもよろこんでくださり、来年も友好協会の全国のつどいと一緒にこの展示会をやりなさい、とエールをくださいましたし、また理事のお一人が機関誌にこの内容を記事にしたい、とのことで、引率していたゲルゲイ・ユーリア先生に取材をしていました。2010年の2月の機関誌に掲載されるそうです。
ちょうどお昼にかかっての来館だったため、松田会長からランチの差し入れをしていただきました。
学生さんたちから徴収します、と申し出ましたが「せっかくハンガリーからわざわざ来たのだから、これくらいやらせてよ」と言うことを聞いてくれませんでしたので、お言葉に甘えて頂戴しました。
ごちそうさまでした♪
2時間ほどの滞在でしたが、とてもたのしい学生さんたちとの交流が持てました。
その後はハンガリーに滞在していた方やなでしこ会でご一緒した鈴木先生も来館くださり、しばしハンガリー談義に華が咲きました。
この作品展を通して、なつかしい方々が来館くださり、同窓会ができた感じです。
今回、典允が所属している日本春秋書院の直々の師匠の笹生先生の作品と、笹生先生がお願いして下さった先生方の本格的な書道作品も飾りました。
ハンガリーの学生さんたちに「本物の書道はこれだよ」と見せたいという私の考えに賛同してくださってのことです。
そして、「今の世の中、"ニセモノ"の伝統芸術文化が幅を利かせてしまっている・・・なんとかしないと本物の日本の伝統芸術文化がなくなってしまう」という危惧を持った人たちが集まって、『本物の伝統芸術文化を継承する活動』をしているNPO法人伝統芸術復興機構の協力で、版画・墨絵・書の合同作品を一本展示しました。
着物の白い生地に「空気」を表現しています。
書の文章は、ジェームス・アレンの原因と結果の法則の中から抜粋しています。
ハンガリー人と日本人
書道とほかの日本芸術文化界の方
ハンガリー書楽会と他の書道会
書道と別世界の方々
このように書道を通して、いろんな世界の方々とのコラボレーションをしていくことが、あたらしい世界を生み出し、新しい楽しみを与え、新鮮な感動をもたらしてくれます。
これを今回の第一回ハンガリー書楽会の作品展が成し遂げた、と感じています。
多くの方に、遠いところ、お忙しい中お越しくださいましてありがとうございました。
また、手伝ったくださいました方々、お礼申し上げます。
この活動を応援して下さる方から「来年も是非」、「もっと周知活動を」という声をいただきました。
2010年度もハンガリーにおいて書道活動も再開されていますので、2回目の作品展も開催できる道筋ができています。
また、皆さまとお会いできる日を楽しみに・・・
典允 書
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