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困った コモチカワツボ発見!

板橋区ホタル飼育施設長の阿部宣男さんが前から警鐘を鳴らされていた、ホタルの大敵コモチカワツボが三島市でも発見されました。

阿部さんのHP(抜粋)によれば、コモチカワツボが生息している河川等では約2~3年でホタルを初め様々な在来種の水生動植物が激減します。

コモチカワツボは乾燥に約2年程耐え、海水にも適応します。自ら子孫を産み、産んだ稚貝を食料として生きる事も容易です。完全なる有機体の如くです。

コモチカワツボは親貝で体長4~5㎜、ゲンジボタルの孵化幼虫から三令幼虫までが食べます。コモチカワツボは雌雄同体であり、単為生殖を行います。アメリカの論文では30㎝四方に40万匹生息していたとの報告もあります。 とのこと。

三島ホタルの会のメンバーから、どうもコモチカワツボらしい貝が沢山いるとの報告を受け、確認に行った時は、残念ながら見つけることは出来ませんでした。

10月26日に、そのメンバーと一緒に行き確認しましたが、写真等で見ていた印象と実物の小ささのギャップが大きく、写真では、コモチカワツボが沢山いるの判りますが、川の中では、見過ごしてしまいます。

念のために、阿部さんに送って確認して頂くと、間違いなくコモチカワツボであるとの返事を頂きました。

コモチカワツボには殆どミネラル(無機物)、特にマグネシウムとセレン、ゲルマニウムがありません。カワニナ内のミネラル総合を100%とした場合に、コモチカワツボは10%以下程度でした。コモチカワツボは自らの成長過程にミネラルを効率良く吸収・消化し、カワニナは内蔵にミネラル分を蓄えると言う点が全く違います。

ゲンジボタルから放される光の強さも違います。カワニナで最初から育った個体はルックス計で受光器から約1㎝で約4~10ルックスあります。2~3令幼虫までコモチカワツボで育った個体は0.5~4ルックス程度でした。これでは光による求愛行動は不可能となります。自らの光が弱いと判断は出来ませんので、必然的に交尾は成立出来ずお終いです。 

とも述べています。

三島の繁華街を流れる源兵衛川(げんPeえがわ)には、ケナゲに飛ぶゲンジホタルがいますが、それへの影響が心配されます。

阿部さんからは、現場を見て対策を立てましょうと言われましたので、話を進めたいと思います。