玉ひで | 今宵の勝負レストラン

今宵の勝負レストラン

東京限定!ちょっとエッチな大人のレストランを紹介します。







玉ひで
ジャンル:軍鶏料理
予算:¥8,000~¥11,000
WBCの日韓戦は勝負師の心を燃えさせる。特にイチローの闘志を見ていると、まさに【闘う男】であり勝負師として見習わなければと思ってしまう。最近は彼のように闘志むき出しで勝負ができないというアメリカチームのような勝負師は、ここで軍鶏を食べて闘う男になれ!
言わずと知れた親子丼発祥の店と呼ばれる名店『玉ひで』。創業は1760年と徳川幕府の時代。将軍家の御鷹匠をしていた一代目が軍鶏専門の店「玉鐵」として創業したのが始まりだ。今でこそ親子丼が有名だが、元々は軍鶏料理専門店であり、その味は今も変わらず旨すぎる。この店に行くと必ず行列があるのだが、これも名物みたいになっていて、通常は大体1時間くらい待つことになる。名物の親子丼は昼間だけのメニューで、夜は【軍鶏のすき焼き】【軍鶏鍋】がメインになり、値段も10,000円前後と結構高い。もちろんそれを払うだけの価値はある味で軍鶏の出汁がきいたスープは絶品。また〆に雑炊かラーメンを選べるのだがどちらも旨い。座敷でゆったりと勝負するのもいいのだが、やはりここならランチタイムの親子丼だ。値段も800円とリーズナブル。肉も卵もそれぞれ抜群で、肉自体のうまさが一口食べただけでよく分かる。卵は半熟ぎりぎりで仕上げられており、半生の白身がこぼれそうで決してこぼれず、黄身も半熟に見えるが焼き固まってはいない絶妙な職人技だ。みりんと醤油の合わせダシも甘すぎず最高な味わいで、誰もが行列にならぶのも納得してしまう。
勝負として使うのならば、まずは行列に並べ。そして、食べる至福の瞬間までの時間を共有しろ。そして美味しいものを食べるまでの普段なら長く感じる時間を、己のトークで短く感じさせるのだ。その後に食べる親子丼は、2人の仲をぐっと近づけてくれるだろう。軍鶏を食べ、己が軍鶏になるのはその後だ。(鱈)