3月に楽茶碗焼成用のコンロ窯が大きく破損した。
コンロ窯の外缶と内の耐火/断熱材をリユースして
新たな窯を製作、改良しながら試してきたものの、
これまでの調合釉薬を熔かすまでには至らず。
そこで並行して電気窯で、『老い楽茶碗』作りを
試してきたが、これがなかなか上手く行かない…。

【口縁:120~135mm,高さ:90mm余,重さ:311g】
長石特有の白色化には還元焼成が必要なため、
電気窯(酸化焼成のみ)では匣鉢を使って焼く。
その白肌には黒ずみがあるものの、鬼板土による
鉄釉焦げとの相性が良く、面白い。
酸化では、薄っすら濁った半透明で面白くない。
口縁が歪み、施釉斑による凹凸で粗い仕上がり。