手術も放射線治療も出来ないと告げられた私は
家に帰ってすぐにセカンドオピニオン先を探しました。

遺伝子変異もなく従来の抗がん剤治療か、免疫療法しか道がないと言われ居ても立っても居られませんでした。

免疫療法に関してはPD-L1の発現の有無を検査中でしたが、免疫療法の効果にあまり期待をしていなかった私は手術がダメでも何とか放射線治療だけでも出来ないものかと藁をも掴む思いで病院を探し、主治医にセカンドオピニオンを受けたい旨を伝える為に電話をすると、それならば一日も早い方が良いのですぐに準備しますと言ってくださり
3月31日にセカンドオピニオンを受けることができました。



セカンドオピニオン先の先生は持って行った画像を
とても丁寧に少しずつ分かりやすく動かしながら
私の癌がどれほど広がってしまっているかを説明してくださいました。

そして
放射線治療は出来ないことは無いです。
肺炎を起こすと言ってもその確率は1%か2%のこと
とでしょう。

先生は抗がん剤との併用での回数、入院日数までキッチリ算出してくださり
最後にこうおっしゃいました。

しかしながら、それだけしてもヒロミさんの癌はその治療で取り切ることは不可能です。
でも免疫療法ならば癌が消えたというデータもあるのですよ。
どうですか?
免疫療法、受けてみられませんか?



その言葉を聞いた時の私は
目の前の霧がサーっと消えて誰かにトンッと背中を押されたような不思議な感覚でした。

よし、T病院に帰ろう。
主治医の先生に全てお任せしよう。

セカンドオピニオンの帰り道
腹が決まるってこういうことなのかな
と思いました。


検査の結果
PD-L1発現率は90%でした。