~プロローグ~

梅雨もまだまだ終わらぬ初夏のこの時期、湿気も多く

新しい職場にも慣れたはしたが年配のおばさんたちの鬱陶しさには

嫌気が差し、肉体的疲れもピーク。

仕事にも家庭にも嫌気がさしていた。

プライベートだけは、現実から離れたく、小説などを読み漁り

ネットでは色々なNSSを覗いたりの日々。

恋にも疎くなりはするが日々の通勤などお店のお客なども見ながら

恋もしたいなをも思う事も多かった。

昂二の会社の給料日は、世間一般の毎月25日。

賞与は未定、あるかないかまではわからない不安定な水商売ともいえる。

普通給料日は、一家そろって楽しみなもの。当然まとまったお金が一度に入る。

また一月間、朝早くから長時間、肉体労働もあり、精神的な重圧もありで

辛いといえば辛し仕事、生活である。

それで稼いだ僅かではあるが給料である。確かに雀の涙とはこんな給料の事を言うのかと思いつつ・・・

しかし、生活費となる給料。

妻はありがたいと聞いたことがない。感謝されたことがない。

挙句の果てに毎月「足らない・・・何故2万円少ないの・・・」とか「もう、なくなった・・・」とか

やりくりという事は、存在しないのか。

給料日は、ストレスの出る日となっている。

自分にも定期代とか僅かでも小遣いいが入るので助かるが毎月、楽しみがない。

しんどい目をして稼いだ給料である。感謝の言葉は一度も聞いたことがない。

いやお疲れ様でさえ、聞いたことがあるだろうか。

自分は朝が早い。毎日4時半に起きて、朝のお勤め、朝食、新聞に目を通し、出勤。

この生活はほぼ10年を超える。

この間、一度も言ってらっしゃいと送り出されたこともない。

毎朝、寂しいスタート。自分の事は自分で・・・である。

仕事から帰ってもまともに「お帰りなさい」はない。

妻は韓ドラが大好きである。一日見ている。寝転んで言ったか言わないかの「お帰り」。

そんなで帰るもの嫌で寄り道はしたいものの

資金力の乏しさに情けなさを感じる。50過ぎで経済力なさ過ぎ・・・と。

通勤もかなり参っている。慣れたはしたが電車通勤を始めて1ヶ月超、きれいな人も多く

足フェチの昂二にはたまらない楽しさも事も確かにある。しかしどうも徒歩が辛い。運動だとあきらめて

毎日、15分のウオーキングを渋々、楽しんでいる。確かにロケーションはいい。

職場では、責職もないのにおばさんどもが「店長・店長・・・」と馬鹿みたいに聞いてくる。

まるで昨日仕事を始めた新人みたいに。

そんな紛らわしい日々が続いた。