ヴィエンチャンまでのバス移動を、ルアンパバーンのホテルに着いた時に告げてUS19$払って当日ホテルにピックアップの手筈が、朝ピックアップの時間を確認すると雲行きが怪しい。

なんと今日はボートフェスティバルの日で、バスがほとんど走らないのだと言う。

そんなアホな話は聞きたくない、とにかく今日の夕方までにヴィエンチャンに着く予定を立てていると主張すると、「鉄道なら取れる、17時のやつでヴィエンチャンには19時に着く」と言う。それでは遅いと否定すると、「12時52分の1等席が有る、着は14時50分」。差額は払ってもいいからそれにする。

ピックアップは11時過ぎに来るが、チケットは駅についたら受け取れるとのこと。なんか不安だがしょうがない。


それで、ボートフェスティバルとはどんなものか見に行った。

場所はルアンパバーンのナムカン川で、メコン河に合流する手前の、旧市街が半島部になった内側。

だいたい香港の龍船は端午の節句だし、中国南部のタイ系種族もその頃という感覚だったので、9月の初めに本当に龍船をやるのか半信半疑で見に行った。


時間は9時過ぎで、川沿いの通りに露店が出て、スピーカーで何やら盛り上げているが、舟の姿はない。訳知りそうな人物に訊くと、この辺がスタート地点で下流の前方に向かって競うらしいが、本番の開始は午後らしい。

そうこうしていると、下流からこのスタート地点に向けて龍船がポツリポツリと上ってくる。

船毎に色が決まっている様子

しかし、まばらに船が現れるだけで、いっこうにレースが始まる気配が無い。訳知りのおっちゃんが言ってたように、レース本番は午後か。先に上ってきた船は岸に着けて、漕ぎ手は土手に上がっている。

確かにこの時期にルアンパバーンでは龍船をやるのは本当だった。

で、乗る気のなかった鉄道に向かうが、何故乗る気がなかったかと言うと、中国主導の一帯一路政策だというのは置いても、街から遠く離れたとんでもないところに駅が有り、ヴィエンチャンの駅も同じく街外れ。それより数十年前は山賊が出たというルートが、今はどうなっているのか、バスで走って見たかった。

ルアンパバーンの市街地を出て山中を30分ばかり

中国臭い駅が現れる

チケットは何処で受け渡すのかドライバーに訊くと知らない。結局、駅のコンコースに入る手前の荷物検査の駅員に、ホテルではチケットを予約したと言っているが、受け渡しの人間が何処にいるのか分からないと言うと、その近くにいた普通のおばはんがこれかと言ってチケットを出した。
受け渡しの場所と人物の風体をちゃんとゆーといてくれ。

コンコース

ヴィエンチャン方向先頭車輌、前面の写真を撮ろうとすると係のねーさんが「ここより前には出るな」と制する。中国臭い。

車体には中文で瀾倉号

1等席、座席の方向は固定、車両の前後半分で対面

途中のヴァンヴィエン駅、貨物輸送にも力が入っている

ヴァンヴィエンを出て少し走ったところで停車、なんと対向列車待ち、この鉄道は単線運用。巡行最高速度は160キロ。車両は中国中車製造のはずだが銘版なし。

ヴィエンチャン駅定刻到着

これがシプソンパンナー(西双版納)方向、先頭は電気機関車で、この列車は電気機関車+客車8両の固定プッシュプル編成だった。

ヴィエンチャン駅からヴィエンチャンのセントラルバスステーション行きのバスで市内へ。これも30分ほど走るが、列車の到着に合わせて走るようでまずまず。

ヴィエンチャンの旧市街のメコン河、対岸はタイ王国