今回はスンガイバトゥの遺跡がメインで、ついでにマレーシアからタイの鉄道国境越えまでは考えた。

ハジャイからバンコクまで、何時どうやって行くかあんまり考えてなかった。

普通なら、ハジャイからバンコクまで国内線の飛行機が便利だし、値段も高くない。しかし、近頃バンコクのホテル料金が高い。円安も勿論あるが、それ以上にバンコクの物価が上がっている印象。

ここは寄り道して行く事にした。ハジャイのホテルは駅のホテルに泊まってみたので、鉄道でバンコクに向かうのだが、夜行の寝台列車は2022年の年末にスンガイコーロクからバンコクまで乗った。

思いついたのは、スラタニに寄り道する考え。スラタニの街は以前(2019年末にチャイヤを再訪、ブログ有り)に寄ったが、現在のスラタニの街の中心と、鉄道のスラタニ駅は離れている。鉄道のスラタニ駅は、やや内陸のプンピン地区に在る。

駅には土地勘が無い。駅の裏のプンピン川を少し下ると、2019年に寄ったカオシーヴィチャイ(スリヴィジャの山、寺院遺構にヴィシュヌ像の出土)が在る。

ここで当然思うのは『盤盤』、扶南の伝説で「インドのバラモン、カウンディニャはインドから盤盤を経由して扶南に至り、行政制度を整えた」。


ハジャイの駅で確認すると、スラタニに行く急行列車や優等列車は基本バンコク行きの夜行で、夕刻にハジャイを出て朝バンコクに着くダイヤ。一番早くハジャイを出る列車でもスラタニ着は21時ごろ。

そんななかで、1便だけ10時42分ハジャイ発、16時50分スラタニ着のローカル列車が有るのがわかった。スンガイコーロク始発スラタニ終着の各停、客車は3等扇風機付きのみ。

これに乗ってみることにした。チケットは当日の9時からしか売らない。


朝はしっかり食べておこうと考えて、

華人の観光客で混んでいる肉骨茶。
ある意味、朝のしっかりした食事とは、英領時代のマレーの錫掘り人夫が英国流の10時のティータイムに栄養価の高い食物として摂取した肉骨茶の本質に沿うもの。
この店、味は悪くないが、華人観光客狙いの雑な中国対応が減点。

想定通り延着するタイ国鉄448列車

なんと一番前に繋いでいる車両は、オートバイや荷物を載せる車両。空いていたので数人の客も乗っていたが、パッタルンを過ぎて、乗客は普通の客車に移れと言われた。

ディーゼル機関車を繋ぎなおして、ハジャイ出発は11時30分、48分遅れ。

沿線に多く見かけるコブ付きの牛、スラタニまで線路脇に牛が居るとこの種類。水牛はいない。

沿線の商品樹林はゴム林が三分の二、三分の一がパーム椰子という感じ。但し、植え替えでパーム椰子という形を多く見かける。

パッタルンから普通の客車に移動して、ナコーンシータマラート県に入ると山が近づく。
この区間は2022年に、ナコーンシータマラート発のローカル列車でハジャイまで走った区間。

ナコーンシータマラートへの分岐になるカオチュムトンジャンクション駅
ここから本線のスラタニ方向は山の中を進む。

トンネルがひとつ有った。この区間は2022年末に夜行寝台で通ったので気が付かなかった。

トランへの分岐が有るトゥンソンジャンクション駅、15時00分着

トゥンソンジャンクション駅に着いた時が一番激しい雨
トゥンソン? 頓遜?典遜? (通説ではテナセリム)
停車している数分で豪雨は過ぎる

トゥンソンジャンクションを出ると、右手にナコーンシータマラート県の大きな山並みが続く。

大きな仏塔(ナコーンシータマラートのワット・プラマハタート型)の僧院、名前はワットタートノイ。

スラタニに近付いても線路脇に牛

結局17時45分、55分延着でスラタニ駅。ハジャイを出てからはそんなに遅れていない。