ハットゥシャ遺跡の入り口まで行ってみた


当時の工法(実験考古学)で再現したという都市を囲む城壁。ヒッタイト帝国時代の姿。

前方右手は下の都市の遺構。この左手にチケットブースが在り、入場料は€3、車で入る。なるほど徒歩ではまったく無理。
番人が、「まだ時間が有るから今から入れ」と言うが、€3はもったいない。明日の朝から来るからと引き返す。

この辺に居るのは牛、羊は見ない。

村の西の外れの先に裏側に回れそうな道があったので行ってみると、かなりの登りで、谷を挟んだ山膚はやはり青緑の層が見える。

更に進んだ道が東に回りこむと、草地の先にハットゥシャの一番南のスフィンクス門を囲む城壁の、ピラミッドを思わせる石組みが見えた。
ハットゥシャの一番高い位置で、こちらは外部との傾斜がゆるい地形なので強固な壁と門構えをしたと書いてある。
この辺で、入り口の再現城壁が在った位置から標高差は200メートル以上登っている感じ。
このあと道なりに東側に回り込むと谷になる。つまり、ハットゥシャの城壁都市は北に低く、東西は谷に挾まれたすり鉢のような形で、南側の背後の尾根筋からの攻撃に備えて人工的な防御を凝らした形。

ピラミッド型石組みに、歩いて接近してみた。遺跡地区を囲む金網フェンスが在った(写真はフェンスの隙間から)。

村に戻って老夫婦の食堂。料理はトルコで『ムサカ』と呼んでいる茄子と挽き肉のスープ仕立て、ライスを添えて。

最後に甘いものとチャイで330リラ(約1650円)。確かに婦人の料理は上手だった。

このスーパーでレモンジュースとハルバ(落雁みたいな甘い塊、朝食などにチーズと並んでいたりする)、パン(店にあったパンを選ぼうとしたら気の利いた男の子が、隣の薪で焼いているパン屋から新しいやつを持ってこさせた)を買ってホテルに戻る。

で、ホテルに戻るとWiFiが全然繋がらないことが判った。電波は有るがログイン画面からパスワードを入力すると、なんかトルコ語のメッセージが出て、グーグル翻訳では「料金が足りません」みたいな。
客が居ないからインターネットの接続料を払っていないのか。
管理人に文句を言うと、「ここは電波の調子が悪くて・・・」、ちょうど通り過ぎた激しい雷雨(テシュプ神のイメージ?)の所為にする。