アナトリア文明博物館の上、アンカラ城正門の前に在るエリムタン博物館。
個人の蒐集家が建てた博物館。見せ方が面白い、ローマ時代の詩人(オヴィディウスが多い)の言葉を付けて香水入れガラス瓶を見せていたり、ローマ時代の装飾品のところではスピーカーからローマ時代の婦人が語りかける(トルコ語か英語)。
他に、ビザンツ時代のコインの蒐集に対する評価が高いらしい。
小綺麗な造りの建物なので、アンカラで少し時間が有る人には悪くない場所。

アンカラ城からほぼ真っすぐに降って四本ミナレットの大きなモスクを目指す。

途中に在ったのが歴史の有るハマム、入浴料を訊くと200リラ、夜遅くまで開いている様子。

メリケハトゥンジャミ、2017年完成の新しい建物

アーチを重ねて光を多く採り入れる如何にもオスマン帝国時代の建築技法。

オスマン帝国以前のルームセルジューク朝期とか、他地域(例えばチュニジアとかスペインとか)のモスクは横長の方形の建築で、長辺の中央にミフラーブが在って礼拝は全員が長辺の壁に向かって行う。入りきれない参集者は四角く囲まれた露天の中庭部分で、やはり横並びで長辺の方向に向かう。
大きなドームを持った正方形プランのモスクはオスマン帝国時代に始まる様式と見える。
今回、旅程の後半にカイセリ郊外のキュルテペ遺跡に行くつもりだが、スレイマン大帝時代の建築家ミマールシナンの生家がやはりカイセリの郊外に有るので、出来れば寄ろうという気になった。

最新の地下鉄4号線、クズライ駅のホームは既存のクズライ駅から長い連絡通路の先。

車両は中国中車株州製造(シーメンスとの提携?)

トルコ国鉄TCDDアンカラ駅

在来線のホームの奥に高速線YHTのアンカラ駅の大きなビル、実際の線路は在来線と同じ平面にあるが、上モノの駅が立派。

YHT駅の2階コンコース、大げさにも感じる

クズライに戻ってキョフテ、アンカラで初めて美味い食べ物屋に当たった。
最後にチャイを注文すると甘いものが付いてくる。

トルコ国鉄TCDDの近郊線バシュケントライ、アンカラ西郊のシンジャン(Sincan)と東郊のカヤシュ(Kayas)の間を運行、このバシュケントライはアンカラ交通カードで乗れる。
車両はヒュンダイRotem

バシュケントライに乗るとアンカラの郊外に新都市が建設されていて、高層アパート(20階建てぐらいが標準)に大衆的な住宅地区が有るのが分かる。