チェンナイの博物館はタミルナドゥ州立の博物館になっているが、元は英国時代のマドラス博物館。
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重厚な建物、しかしここも劣化がかなり進んでいる。
広い敷地内に数棟の建物が在るが、修復中の建物や時代の違う棟があったりして、どうなのか。
絵画は別の棟で、子ども向け博物館と言う建物も在るが、本体の展示がいまひとつ整理されていない。ブロンズ像だけ集めた棟が在って、他に地学や動物標本や石像や武具や民俗学的なものや、19世紀の百科全書的展示にも見える。
まあ、大英博物館もミイラなどあまり整理しないでとにかくいっぱい有ります展示だし、そう言えば時間軸より主題別に扱いたくなるのが大英帝国流なのか。
ブロンズ像の建物は、シヴァと眷属、ヴィシュヌと眷属、その他で括っている。
気になったものは、
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アヴァロキーテシュヴァラ(観音)、チョーラ朝の外港ナーガパッティナム出土、12世紀としている。
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シヴァのナータラージャ(踊る神)はいっぱい並んでいる。
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仏陀像、10世紀と11世紀、ナーガパッティナムとタンジャヴール(チョーラ朝の王都)出土。
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反射で見難いが仏陀座像、ナーガパッティナム、12世紀。
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ヴィシュヌの眷属、ナーガパッティナム、11世紀。チョーラ朝のヴィシュヌはチャクラ(円盤)やコンチシェル(法螺貝)を、握らずに指先で保持している。
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石像セクションの始めは、パッラヴァ朝から、
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チョーラ朝の前期、
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チョーラ朝後期と、時代順に特徴を挙げてみせている。
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文字のセクション、紀元前3世紀のアショカ碑文としている。
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チョーラ朝の青銅板記録文。寺院への寄進内容を記録している。このような形のものは初めて見た。
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カリンガ地域のAD600年から1400年のものとしている。
他に気になったのは、
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陶器のセクション、紀元前1000年紀、結構薄手に仕上げている。
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ほんの少し、アリカメドゥ出土のローマ陶器(アレッティーノ)破片、ビーズ製造遺物。
根本的に考古学の切り口は無い。
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最後に本館部分の2階、民俗学展示が在るけれど、寧ろこの英国時代の建物自体が見もの。
かなり傷んで来ている。上手く保全すれば貴重な遺産になると思う。