トンレサップ湖に出たところに水上レストランが数軒

水中の杭に舫い綱で留めている。水位の変化で場所を移動する。
家族と従業員の生活空間も在る。

相乗り客のガイドに訊くと、『この周辺には3つの水上集落が在って、プルックは最大。住民は昔からこの地域に暮らしていて、どこかから移入してきたのではない。言語や訛など特別なものはない。おそらく数百年以上この生活様式』とのこと。

冠水した樹林の間に小舟で入って何かを獲っている。

これは教会らしいが詳細わからず

右手にカンボジア人民党(People's Party)のオフィス。ほとんどの集落に人民党のオフィスが在って、その近辺に保健センター(Helth Center)が在る形。
この道路は今日の船着き場から川沿いに集落に至る道で、集落の中にピックアップトラックなどが見えたから、この時期は集落まで車輌が入れる様子。

戻る途中、湖の畔から数キロは樹林とマングローブ林で、その内側に一面の水田地帯が在る。

トゥクトゥクの彼に拠れば、直播(苗代植替え無し)、穂摘み(穂先15センチぐらい)、籾を地上で天日干し(庭先にシートを拡げた家屋が見られた)。生育は3ヵ月で、年3回収穫、3回収穫しても味は悪くないとのこと。輸出産品で、品種は短粒種うるち米、日本などからの改良品種ではと言う。
この風景を見ていると、雨季の増水期と乾季の減水期で水田を旨く運用している印象。『バライ貯水による田越し灌漑』という水力都市モデルは最近否定的で、バライはヒンドゥー世界観のメル山(須弥山)を囲む海の象徴説が強い。
広域の水田の水利管理は、雨季乾季の自然条件とトンレサップ湖に向かって緩く傾斜する砂地の地形からできているのではないか。

広大な水田地帯の更に内側に、自然林に囲まれた一般集落と、小規模単位の水田と耕作地が在る。

国道6号線に戻ったところで、道路の北側に少し入ったツーリスト向けの店でランチ。内陸部で烏賊は半信半疑だったが美味かったので紹介。
野菜が美味しいことと、やや甘めの味付けが良い。確かに米も悪くない。