シェムリアップの東、15キロほどのロリュオス地区は、クメール王朝の創立者ジャヤヴァルマン2世がプノンクーレンで自律(ジャワからの)を宣してのち、都としたハリハララヤの在った処で、その後ヤショヴァルマン1世が現在のアンコール地区のプノンバケンを中央寺院とするヤショーダラプラを建設して遷るまで、初期クメール王朝の王都だった。

今日の主眼は、ボロブドゥールとの近似を述べられるプラサートバコンを中心とするロリュオス地区の遺跡ではあるが、トゥクトゥクのドライバー(結局6日間彼と一緒に周った)は、『トンレサップ湖畔の水上集落ならコンポンプルックがいい』と言うのでそちらから。


国道6号線から南下すると、


今回初めて農村の市場に出合う。

市場を抜けて

大きな僧院が在ったのでトゥクトゥクを停める。タイに比べて僧院をあまり見かけない。グーグルマップで確認するとロカパゴダとしている。ヴィハーン(本堂)は閉じられている。カンボジアでは閉まっていることが多い。

これは僧房、かなりの僧と小坊主が止住している。トゥクトゥクの彼に訊くと、『この地区で大きい僧院はふたつ、小坊主はかなり広い範囲から来る』。

集落を出て川沿いの土手道(道路は一段高い位置に造られている、雨季の最高水位期には道路以外冠水する)を進むと、
プルック水上集落の管理処が在る。
ここで一元的に集落へのアクセスを管理している。トゥクトゥクの彼は『ボートは1隻単位で、一人でも1隻分の料金、基本相乗り無しでUS35$』とか言うから、そんなに高かったら乗らないし、道の先でトンレサップ湖の畔までトゥクトゥクで行けばいいかなのつもりで来たが。
管理している兄さんはなかなかしっかりした奴で、『一般車輌はこの先通さない。どうしても湖が見たいなら、今二人連れの客が居るから相乗りでUS25$だ、どうする』と言う。US20$に値切ってものってこない。二人連れを載せたトゥクトゥクが走り出しかけるので、やむなくUS25$払うことに。
払ったら、乗って来た自前のトゥクトゥクでもう少し先の船着き場まで進んでいいとゆう事に。

チェックポイントから数キロ進んだところに、最高水位期の船着き場があり、今は水が引き始める時期で、一段下がった道路をまた数キロ走る。

ここが現在の船着き場、かなりの数のボートが居て、全ては管理センターで仕切っている様子。抜け駆けや闇はなさそう。

少し川を下ると集落にさしかかる
集落は約1000世帯で、増水期はこの家屋に船が着く水位。

川は蛇行して集落を通っていて、それに沿って家屋が建ち並ぶ
ここはやや高台になった場所で僧院が在る

集落を過ぎると樹林とマングローブ林
トンレサップ湖