前回2018年11月以来、5年2ヵ月ぶりにプノンペン国立博物館。
2020年に開館100周年だったが、COVID-19で式典を延期して、昨2023年に祝ったらしい。
展示が少し変わった様子、特に前回ジャヤヴァルマン7世の像が印象に残っていたが、今回は迫力が薄れた感じ。像の位置が変わって、背景が抜けているからか(以前は背後に大きなレリーフ石版が置かれていたと思う)。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/90/40/j/o0810108015387340769.jpg?caw=800)
ジャヤヴァルマン7世像
展示の順路は初めに青銅品から
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/4f/ba/j/o1080081015387340770.jpg?caw=800)
ヒンドゥー神像と仏像(観音像が多い)を分けて見せている。時代の古いものはアンコール期以前の扶南(プノムダー)、チェンラ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/07/d8/j/o1080081015387340772.jpg?caw=800)
中央、両腕を上げているのは7世紀のマイトレーヤ(弥勒)としている。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/d9/0a/j/o1080081015387340775.jpg?caw=800)
観音(ローケシュヴァラ、アヴァロキーテシュヴァラ)が多い。
仏教三尊でも少し様子が違う(ヒンドゥーの三尊型を思わせる)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/d1/2e/j/o0810108015387340778.jpg?caw=800)
これもマイトレーヤ、10世紀としている
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/42/38/j/o1080081015387340780.jpg?caw=800)
ブロンズ部分の先に、単体で西バライのメボンに在ったヴィシュヌ像、11世紀
ここから碑文のセクション
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/e2/ee/j/o0810108015387340783.jpg?caw=800)
ゼロの概念が現れているという説明
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/6a/82/j/o0810108015387340785.jpg?caw=800)
拓本は19世紀に中国から取り入れたそうな。フランス人はそれまで濡らした紙を数枚押し当て、乾いてから剥がした。白無地で鏡文字の状態で研究したらしい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/5f/68/j/o0810108015387340786.jpg?caw=800)
コムポンチャム来自、6から7世紀に比定、「シヴァリンガを80歳になる人物が奉納した・・・」と記されているという。
碑文の基本はパッラヴァ文字で、北インド文字は珍しい。
ここから石像セクション。
前回見に来た時の主題のヴィシュヌ像群、これも少し展示が変わったか。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/93/03/j/o1080081015387340788.jpg?caw=800)
ヴィシュヌ像、プノムダー来自、6世紀
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/00/3c/j/o0810108015387340789.jpg?caw=800)
チェンラ期のヴィシュヌ、コムポンチャム来自、7世紀
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/c8/64/j/o1080081015387340792.jpg?caw=800)
このあたり動きのある(仏像のパターンにも似た)もの、6世紀のプノムダー様式としている。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/e3/6f/j/o0810108015387340794.jpg?caw=800)
ラクシュミ像、アンコール期、西メボン来自、11世紀
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240109/05/h-mori2020/26/b7/j/o1080081015387340795.jpg?caw=800)
ナーガの護る仏陀像、様式はいくつか有る
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240110/00/h-mori2020/ee/d0/j/o0810108015387687002.jpg?caw=800)
これが発見時は苔が覆っていて「癩病を患った王」と云われたアンコールトムの癩王のテラスに在ったヤマ(閻魔)像。13から14世紀としている。