バンコクに戻って、路線図を見たら、モノレールのピンクラインが試験営業中。今年2023年の春に、モノレール第一弾のイエローラインが開通し、次のピンクラインも結構工事が進んでいる区間が在った。

試験営業とは、運賃は取らずにほぼ営業ダイヤで運行して、ただし都合で運行停止や運休が出ても文句なしと言う事か。たぶん沿線住民向けに路線の周知と利用促進の意味も有る。乗客を載せての運行に問題が無ければ、然るべき吉日に、やんごとなき御方をお迎えして正式開業式典となるはず。


BTSのワットプラシーマハタート駅のプラットフォームから見るモノレールピンクラインの駅。真ん中にラーマイントラ道路の高架を挾んでいる。画面左がミンブリー方面、右がノンタブリー方面の乗り場。
ピンクラインはバンコク北郊のノンタブリーとミンブリー間を東西に結んでいる。

実は、BTSのコンコースから直接モノレール駅に繋がる通路(改札無し!)が造って在るが、試験運用期間中は閉じられている。一旦BTSの駅を南に出て、モノレール駅に入り直す流れ。
モノレールの改札機前で、無料券が渡される。入った先はノンタブリー方面のホーム(お試し期間中ミンブリー方面は跨線橋を渡る必要)、やって来たノンタブリーシヴィックセンター行きに乗ってみる。
イエローラインと同型の車両、無人運転だが先頭車のドア脇に係員1名乗車。

ノンタブリーに向かってはチェンワッタナ道路を進んで、パックレから少し南下してノンタブリーシヴィックセンター駅に着く。ワットプラシーマハタートから約30分の運行時間。
ノンタブリーでMRTのシヴィックセンター駅に連絡しているが、少し距離が有る。モノレールの駅の先端から見ると、右はモノレールの入れ替え線で、その前方左の高架が一緒になるところがMTRの駅。モノレールの高架下に乗客用の連絡通路が出来ているが、試験運用期間中は供用していない。
一旦、モノレール駅の改札を出て、新たに無料券をもらって逆方向に。

終点ミンブリー駅の手前、前方左にイエローラインのバンカピに接続するモノレールの新線の建設中の駅。ここでも、駅は直結させず、少し離している。

ミンブリー駅の終端、乗ってきた車両は乗客を降ろした後、前方のカーブを過ぎたあたりまで前進し、戻って来てポイントが動いた逆方向レールに入る。
降車後、添乗している係員が先頭車両内の前方部窓下にある蓋を鍵で開き、入れ替え動作を行なっているよう。
少し下っている折り返し地点の先は、車庫に繋がっている。

折り返して来た車両

ノンタブリーからミンブリーまで、所要時間は約1時間。かなり乗りがいがある。昼も1時を過ぎているので、ここらで何か昼食をとミンブリー駅の改札を出たら、あたりは駐車場ぐらいで何も無い。駅員に聞くと、ひとつ手前のミンブリーマーケット駅が街。

ミンブリーマーケット駅、ここは賑やか。

ミンブリー市場

魚を丸い蒸籠に入れて売っている
ここはムスリムが多い


蒸し鶏、海南鶏飯よりはちょっと硬め、ここもムスリム

小さなカウンターのティーショップ、老主人が一杯ずつ茶濾しで淹れて、中国茶が口直しに一杯付く、伝統的なスタイル。
お薦め。

名前は聞いたことが有るけど、初めて来てみたミンブリー、バンコクの衛星都市と言うか、昔はちょっと田舎で、バンコクの市内バスの終点で、バンコクに労働力を提供する地方出身者などが住むイメージだった。ミンブリーの運河を走る船便も、プラトゥーナムまで繋がっているが。
しかし、このモノレールで、確実に通勤圏になった。途中、ラーマイントラ道路と外環状道路の9号線が交差するところには巨大なショッピングモールが数軒並んで、かなり便利でススンだ雰囲気になっている。

バンコクの新しい形かも。