今年2023年4月に続いてドーハのストップオーバー、今回は5つ星ホテルで3泊。

とは言え、到着が真夜中だったのでスーク・ワキーフそばのホテルにチェックインしたのは1:30頃。湾岸地域の空港は真夜中前後に到着する便が多く、トランジットも入国審査も混んでいる。


昼前に起き出して、
絨毯屋街を通って
スーク・ワキーフ

暑い、35℃以上、4月より湿度が高くて日中に表を歩くのは不快。

ランチタイム、スークの食べ物屋はまだ開いていない。ムシャリブまで歩いてみたが、人通りが少ないし、高そうなカフェが数店。
4月はラマダン時期で、昼間閉まっていた地下鉄の終点のちょっと小綺麗なショッピングモールに行ってみる。

ムシャリブの駅から、1日券6リアル(240円)のカードを買って。

グリーンラインの終点アルリファのモール。ここはメトロの駅から連絡通路で、日なたに出ずにアクセスできるのが良い。

人は少ないのが石油リッチ大国カタールの余裕。
ファストフードエリアでバーガーキング、ウーパーミール22リアル(880円)はカタールでは安めの食べ物。味は合格。

ここで以前からカタールで気になっていた日本風のチェーン店、KANEMOCHI 。
思いきって突入してみた。

薄い皮でアイスを包んだもの。種類は20種ぐらいあったが、もっとも売れると言うマンゴーと、レッドビーンズというのが有るので赤豆餡を期待したらアイスにちょっと小豆が入ったものだった。
半信半疑で口にすると、結構うまくできたアイス菓子、悪くない···、どころか美味しい。
ただし、カタール価格、もちもティーも全部ひとつが12リアル、もち2個とティーで36リアル(1440円)。金持ちの食べ物か。

このモールのトイレ、小美術館かとも見える。
床も大理石で、ふと、紀元2世紀の公共建築物を建てまくったローマ帝政の最盛期のフォロとか浴場とは、こんな乗りで造られたのかなという考えがよぎった。
実態経済より大きい富の流入があって、質の良いものや豪華なものが好まれる。
贅沢は素敵だみたいな。

夜のスーク・ワキーフ、日没は18時過ぎで、陽が落ちると人が表に増えてくる。


二日目は高層ビル街のショッピングモールに行ってみた。レッドラインのDECC (Doha Exhibition and Convention Centre) 駅のそば、City Centre Mall。

メトロの駅を出て、DECCの横の道を渡って、駐車場から入るのはちょっと不便。
東西に長いモールの両端にフードエリア。

トルコレストランが在った。オスマン帝国とは良好な関係だったし、春にカタールに来て、モスクのデザインや装飾品はイスタンブールのものを良しとしている文化背景が知れた。なので、試すことに。
アダナケバブ、飲み物はアイランにした。
私的にケバブの味のお試し指標はアダナケバブ。地震の前の2021年に本場アダナの数店舗で食べ比べてみたし、今年の3月にはキプロス島レフコシャ(ニコシア)のトルコ側のアダナケバブも試した。
ドーハのこのレストランは上品な仕上げ、焼いているのはトルコ人シェフと見える。

最後にチャイで、80リアル弱(3200円ぐらい)、いかんせん物価高のカタールでは、小綺麗なレストランでランチをすれば100リアル見当が相場。アダナケバブをトルコで食べれば(2021年夏のブログにアダナの記録有り)サラダも付いて数百円。

カタールの物価を考えるのに良いものが、このモールの中に在った。
ダイソー発見。日本とほぼ同じ商品が並んでいる。普通品の値段付けは7リアル(280円)、別の値札の商品を見ると日本価格の3倍弱が値付け。
思わず、フロアに居たマネージャーに、何がカタールで売れ筋なのか尋ねてみた。彼は少し考えて、現場リーダーらしいフィリピン人を呼び止めて尋ねる。彼曰く、『何でも売れている、今カタールには13か14個所ダイソー店舗が在る。まあフィリピンや日本の店とは値段が違うけどね』。
これ、同じ商品が3倍弱の値付けで売れるなら(もちろん地代や人件費の違いがあるとしても、安くはない日本で100円で成り立ってる商品)、高収益ビジネス。ダイソーの各種アイデア商品や便利グッズは需要が有る。

夜は4月に見つけたスーク・ワキーフのインド店で、エビの串焼き。添え物は香辛料入りライスと生野菜、インド味のディップがやっぱり決めて。

その後、チュニジアに在った濃いめのミントティーを出すカフェはないかとスークを歩いていると、『日本人ですよね』と日本語で呼び止められた。白い長衣と頭を覆う頭巾に抑えが有る、アラブ衣装の青年とその家族連れ。高田馬場の日本語学校で日本語を学んでいるというカタール人(歳を訊いたら19歳、アラブ服だとオッサンイメージがあるので)と、母親と兄弟。
家族に日本語が話せるところを見せたかった様子。
声をかけられた小広場は、黒頭巾に目元だけ出した女性の露店が集まっているところ。彼の母親に姉妹も黒頭巾に目だけ出しの装束。
薄焼き菓子を焼いている露店の前なので、さっそく1枚、『食べてみて下さい、美味しいから』と、こっちは今食事してきたところだからと遠慮しても、断らせてもらえない流れ。
家族のひとりが買い物袋から、アラブ服の頭巾に巻くカタール色の抑えを取り出して、持って行けと。
これが頭巾抑え

更にジュースと水も出てきて、そんなに持てないからと言うと、薄焼き菓子露店のビニール袋を取って入れてくれる。
ここは遠慮するほうが失礼な、カタールホスピタリティ。

来週また東京に戻ると言う青年に、実はチュニジアに行ってきたところで、美味しいミントティーを探しているのだけれどと尋ねると、『カタールのティーはこれです』と言って、薄焼き菓子を焼いているおばちゃん(おばちゃんだと思う、黒頭巾の目元だけ出し)が出しているティー。
薄焼き菓子(丸い焼き物だが持ちやすいように畳んだ)とティー

ティーはインドのマサラティーに近い香辛料入りミルクティー、これも悪くない。
ここでも、カタールの食文化はインドに近いものが多いかと感じさせる。

ドーハの最後は思わぬ出会い。この黒頭巾婦人露店小広場の画像が撮れていなかった。暗すぎたのか、画像が一部分しか保存されてなくて、残念。

黒頭巾の目元だけが集まっているとインパクト。