チュニジアの国立博物館と言えばこのバルド、イスラム休日は入館料無料。

市内のタクシー移動はかなり安い事がわかった。ホテルでメトロ(この街では路面電車のこと)の駅を尋ねたら、『そんないつ来るかわからなくて不便なものより、タクシーを使えば5ディナール(200円ほど)もしない』。


現在の入口、元は19世紀にオスマン帝国下の地方領主が改装して宮殿にした建物。

エントランスホールに、修復を終えたモザイク

地中海の主要な島と港町が描かれたモザイク

修復の技法の紹介

19世紀に改装された部屋

この博物館の特徴は豊富なモザイクの収蔵。ローマ時代の紀元前後から3世紀頃のものが多い、と言うか、この属州アフリカが最も繁栄した時代の公共建築物(役所、浴場)や住居(ドムス、ヴィラ)に質の高い装飾が施され、かつ、その後の混乱期に都市が放棄されて埋もれてしまっていた結果か。

それぞれに、図柄や縁取りパターンなどポイントが在る。総じて技巧のレベルが高い(とは言え、あのトルコ東部のゼウグマには一歩譲るもの)。

絵画に近い表現
これはレリーフの逸品





どれもそれぞれに、ふむと思わせる出来。

細かく見ていたらきりがない。
装飾モザイクの収蔵としては、標準より高い質のモザイクが大量に在るということ。