朝のフランス門、市壁は残っていないがこの先が旧市街メディナ。
この後チュニジアの風景を見ていて、ミナレットは四角柱が標準で、円柱型がほとんど無いのを奇異に感じた。が、チュニジア北部にはアンダルシアのイスラム教徒が1492年のグラナダ陥落以降に多く移り住んだという記述で、ハッと思う事が有った。
セヴィリアの大聖堂は元はモスクで、オレンジの中庭を見下ろすヒラルダの塔は元々ミナレットだったではないか。形は四角だ。
中央に大円蓋を持ち円柱状のミナレットを備えるモスクというイメージは、オスマン帝国以降の形で、横に広い平屋根の礼拝室と広い中庭を外壁で囲むのが古いモスクの形だったか。コルドバのメスキータもそんな形。トルコの東部、シャンルウルファの古いモスクもそうだった。
値段は1.5ディナール(60円ぐらい)が相場。
まあ、見慣れてしまうと、イスラム世界の市場だなと。春に訪れたドーハのスークと似た感覚。
すると、イスタンブールはイスラム世界の中では寧ろ、旧来のアラブ世界とは違った洗練された街なのかという想いが強くなる。