朝06:59発のコミューターでジョグジャカルタ駅から Brambanan 駅へ。


Brambanan駅に着くと、バイクタクシーが見当たらない。昨日の夕方少し話した駅員のお姉さん(ちょっと偉いみたい)に、Grabバイクが呼べないか聞いてみた。自分の携帯にアプリを入れてないのかと聞かれ、日本の携帯でインドネシアのSIMも入って無いと答えると、しょうがないかと自分のアプリで呼んでくれた。
バイクで走れば5分もかからずプランバナン寺院群入場ゲート。ここも左手に外国人観光客専用チケット売り場。プランバナンも06:30から開いている。昨日確認したプランバナンとラトボコのセット入場券652,500ルピア(約6000円!)払う。で、シャトルバスが有るとの事だがと聞くと、ゲートを入ってインフォメーションセンターの先の左にシャトルバス乗り場が在ります、それで今日のラトボコ行きの最後は11時すぎなので11時前にそこまで戻って下さい。
まあ現在時刻07:30だから3時間以上あるけれど、このプランバナン寺院群の一番北に在るチャンディセウは普通に歩いて20分ぐらいかかる距離、単純に往復で40分は移動に取られる計算。こんなに高い入場料を設定しておいてシャトルバスは申し訳程度という、ちょっと外国人観光客を金蔓としか見ていない厚かましさを感じる。

とは言え、立派な建造物なのは確か。
東側から中央祠堂に向かう参道。
北東側からの眺め
正面奥に中央祠堂(シヴァ)、重なって見えている手前は乗物であるナンディ(牛)の祠堂、左手奥ブラフマ祠堂と左端に見えるハムサ(ブラフマの乗物の鳥)祠堂、右手奥にヴィシュヌ祠堂と右端に見えるガルーダ(ヴィシュヌの乗物)祠堂、手前左右に一基ずつ修復された外苑小祠堂(往時はこの祠堂がずっと並んでいた)。創建はボロブドゥールより後のAD835-856年、サンジャヤ王権のラカイピカタンによるとするのが至当に見える。ラカイピカタンの妃はシャイレンドラのサマラトゥンガ王の娘プラモダワルダニで、伝承されるロロジョングランのモデルと考えられる(ロロジョングランの話も含めウィキでプランバナン寺院群を参照されたい)。
要は、シャイレンドラに対し自らの勢力を誇示したいサンジャヤのモニュメントがプランバナンだと思える。

どこからでも絵になる
これが中央祠堂

ナンディ祠堂にはナンディと、スーリャ(太陽)とチャンドラ(月)像が置かれている。ハムサとガルーダの祠堂は空(この付近の遺跡は発見後、かなりゆっくりと長い期間で修復が行われたため、多くの遺物が盗難にあっているそうな)。

シヴァ像

中央祠堂レリーフ、表現はボロブドゥールと近い

ガネシャ
ドゥルガー(ロロジョングラン伝説からこれがプラモダワルダニをモデルにした像かも)

中央祠堂の脇でヒンドゥー教徒が祈祷

現在のプランバナン寺院は2019年にインドネシアのヒンドゥー教徒によって潅頂儀式が催され、正式に霊力を回復したインドネシアヒンドゥー教寺院となっている。