湾を挟んでホテルの向かいに見えた高層ビル街に行ってみた。
地図を見て、メトロのWest Bayで降りて地上に出る。

建設中のビルが在って、

海岸に出る

堤防の外に下りて
対岸の旧市街

また赤ラインに乗って、Kataraで降りてみる。
丘が在る、自然の丘らしい
海側にショッピングモールと文化施設を混ぜ合わせたような区画
海に向かって大型劇場

舞台の先は海

海辺はビーチ、今は立ち入れない

この施設の一画にダウ船の博物館があるというので、

真珠採り産業とダウ船の博物館

石油が発見される1930年代まで、カタールの産業はアラビアの真珠採り。数百年の歴史があって、春から夏に3,4ヶ月間カタールの北の海域で数十隻が船団を組んで漁場に留まり、素潜りで貝を採り、船上のチームはひたすら貝を開いて真珠を探す。潜水チームと貝開けチームは時間が来ると監督の合図で交替する。結構厳しい労働環境。

その採集船団の間を仲買業者(真珠商人はインド人で真珠に関する用語や単位、値段は全てインドのもの)の船が廻って買って行き、他に急病人を陸に戻したり必要な物資を仕入れてくる船が居た。
かなりシステムが出来ていたが、20世紀初頭日本で養殖真珠技術が確立すると、天然真珠産業は衰退に向かった。

真珠採りの歴史を見ていると、石油の発見は湾岸地域の民にとって実に天恵であった。

不思議な建物とモスクが在る。あたりにいっぱい居るセキュリティ会社の外国人労働者に聞いても不思議な建物の正体がわからない。
ちょうど昼の礼拝時間で集まってくる人の中に、地元のITビジネス青年がいて、この建物は伝統的な鳩集めの塔で、底に溜まる鳩の糞を肥料にしたと教えてくれる。

ついでに、この新しいモスクはアラブ世界で初めての女性建築家が設計した作品だとも。

モスクの内部、建築家とはイスタンブール在住のトルコ人で、設計は勿論、モスクの建築材や装飾品は今でもイスタンブールのものが良いらしい。

気になってちょっと調べると、隣のバーレーンとは歴史的に揉め事が多く、バーレーンはペルシアの影響が強いのに対抗してカタールはオスマン帝国に頼っている。