ランチのあとは、東洋陶磁器を展示する大厨房棟。以前よりもよく整理されている印象。ほとんど中国陶磁だが、他所では見かけない秀逸な品ばかり。青磁の年代が元かどうか不確かではあるが、モノは良い。染付の仕上がりも良い、西欧の博物館に展示されているものより品があって、磁器の焼き具合も、藍の発色も高級感が有る。

 

大厨房

 

染付に青磁

 

 

 

 染付の模様にコーランの飾り文字を描いているものもあるから、窯元にオスマン側の作業者や買い付けの管理者が居たのではないかと考えられる。およそ明・清の輸出陶磁で品質が揃ったものをなかなか見かけないが、ここには良いものが届いている。よほどオスマンは上客だったのか。

 

第二庭園東側回廊部、列柱と柱頭飾りはビザンツの転用か

庭を抜けて

送迎の門を出る

 

 午後4時前にトプカプ宮殿を退出、第一庭園の西側、考古学博物館の方へ降りると、ギュルハネ公園の門でト ラムの道に出る。

 

 

 

 ギュルハネからトラムに乗ってガラタ橋の北側のカラキョイで降りる。ここでフェリーに乗ってみた。先ずはガラタ橋の対岸までの短いルート。船内は結構綺麗。カラキョイからエミノニュに着いたフェリーは、ここで大勢の乗客を載せて、その後アジア側のカドキョイへ行くとのこと。

 

カラキョイからエミノニュ側を見る

カラキョイから見るトプカプ宮殿、左手クレーンの下あたりが東屋のテラス

フェリーの船室

フェリーからガラタ塔

ガラタ橋エミノニュ側のレストラン、後方はスレイマニエ

 

 今日はテュネルを使ってガラタ地区の上まで上がる。テュネルの出口の近くから、クラシックなトラムがイスティクラル通りをタク シム広場まで走っている。イスティクラル通りはショッピングストリートで、このトラムは観光用。1 台で往復 している。台車を見るとParisで製造されたよう。

 

テュネル駅

ノスタルジックトラム

トラムの台車

 

 夕暮の坂道を下って、ホテルに戻る。 

 

 

 

夕食はホテルのルーフトップレストランで。料理は挽肉ケバブをパイ生地で包んだようなもの。

金角湾側の眺めは素晴らしいが、席は空いていないので写真だけ撮る。

レストラン夜景、真ん中奥青い光のバヤズイット塔が写っている

 

 

(6)終わり