この土日は東京出張だった

 

昨年末から予定されていた依頼の講演で

宿泊の手配を含めて早めに準備を済ませ

あとは当日を迎えるだけという段階での

台風10号の来襲

 

これはキャンセルのパターンかと覚悟し

急遽講演内容を動画に作成して依頼元に

送った

 

そのおかげで話す内容を再度整理できて

いくつかのミスにも気づくことができた

 

翌日なぜか地元の空港は利用可能となり

直ちにキャンセルせずによかったと胸を

撫で下ろした

 

ちなみに新幹線の方は計画運休でアウト

今回もあちこち災害の爪痕を残した台風

だったがフライトには影響なく上京でき

たのだった

 

現地に向かう途中によく立ち寄る神社が

あり、今回も運よくお参りできた

 

本来「立ち寄る」というのは不遜な事で

あって、人間の都合となり申し訳ないと

は思いつつも、日頃お守り頂いている事

を感謝申し上げると共に今回の役目を無

事に終えられようにお願いをしておいた

 

その後祈願のおかげもあってか無事に自

分の勤めを終え、予約していたホテルに

チェックインしたところで、主催者にあ

る大切な連絡をするのを忘れていること

に気づくが、明日でもいいかと思い直し

 

しかし、なぜがその晩寝付くまでその事

が気になっていた

 

翌朝チェックアウトし、近くに偶然見つ

けた喫茶店で朝食を取ろうと入ってみた

ら、なんとその主催者の姿をそこに見つ

け、驚くと共にその偶然にゾクッとした

 

その日も新幹線は大きく乱れており、こ

の分だと空港も混雑するだろうと思うと

同時に、何となく帰りの時間を早めるか

と言うイメージが浮かび、直ちに近くの

地下鉄駅に向かうことにしたのだが、丁

度タイミングよくホームに入ってきた列

車は空港直行便でラッキーと感じた

 

このまま空港まで行けるなと安心したと

同時に、予定より30分早く着くな、さて

どうしたものかと思った途端、これまた

神社のことがふと頭に浮かび、そうそう

勤めが無事に済んだことを早速お礼を述

べた方が良いだろう、という気持ちに急

き立てられる

 

そうこうするうちに最寄駅に着いて列車

のドアが開いたので、促されるようにホ

ームに降りると小雨がちらほら

 

やばいなぁ〜これは間も無く降り出すぞ

とは思ったが、そのまま神社に足を進め

難なく5分ほどで到着することができた

 

無事にお参りを済ませて、再び駅に戻っ

た途端に大粒の雨が一気に降り出し、間

一髪のところで難を逃れることができた

 

今に思えば早めに帰路に着いたこと、神

社に立ち寄ったことも全てお手配による

ものだったのかと、再びゾクっと感じた

今回の出張だった