(相談を受けた時に、相談者にこんなことを言ってみる)
今あなたの目の前に三角柱が置いてあると思ってください。
その側面にはそれぞれ次の様に書いてあります。
1)可哀想な自分
2)嫌なあの人
3)これからどうするか
さて、今お話いただいた内容はこの側面のうちどれを表していると思いますか。
多分、1)か2)ではないでしょうか。
実際のところ、相談事の多くは1)か2)を表しているのです。
つまり、その2面しか見えていないということです。
それでも問題はないのですが、
それだと相談を受ける方としては「愚痴」として話を聞き流すしかありません。
もちろん、それで気分がスッキリした、
心の重しが軽減されたなどと感じることができれば
それはそれでOKなのかもしれませんが、
問題の根本的解決には結びつきにくいですよね。
では、3)を意識した上で改めてお悩みをお聞かせください。
ここで語り合うべきことは、これからどうするか、ということだと思います。
そしてあなたがこれから問題にどう取り組むのか、
あるいはどうしたいのか、どうなりたいのか、
を一緒に考えていきましょう。
大切なことは過去にとどまることなく先に進むこと。
責任や原因を過去や他人のせいにしたり、
その追求に明け暮れても得られるものは乏しいのですよ。
Adagio for strings