毎朝患者でごった返している外来受付の様子をみるにつけ

 

なぜこうも病人がたくさんいるのだろうと素朴に感じる

 

病気の中身は実に多種多様であるが

 

それらの原因のほとんどは

 

患者自身の生き方・生活の仕方・行動にあると

 

自分は考えている

 

例えば今の時期に多い花粉症について言えば

 

ご存知の様に大気中のスギ等の植物の花粉が

 

呼吸と共に鼻腔内に入ることでそれに対する

 

過剰なアレルギー反応が生じることで

 

くしゃみや鼻汁、鼻閉などの症状が起こるわけであり

 

一見患者の生活様式などとは何ら関係がないように

 

思われるかもしれないが

 

そのような異常なアレルギー反応を起こす

 

体の中の細胞(免疫応答細胞)の働きには

 

日々の生活スタイル、すなわち食生活であったり

 

喫煙やアルコールなどの嗜好であったり

 

自律神経の働きに多少とも影響する

 

その人の社会行動であったりと

 

患者自身に帰属する様々な誘因・素因が作用している

 

言い換えれば、花粉の元であるスギなどの植物には

 

何ら責任はないのであって

 

何千年何万年という長い歴史の中、常に同じスタイルで

 

花粉を作って大気中に放出しているだけなのだから

 

全て人間側の問題なのである

 

同じようなことが風邪などのウイルスの感染症や

 

がんについても言える

 

我々を取り巻く自然環境や他者が悪いのではなく

 

自分自身の責任

 

しかし、それを意識できる人は少ないし

 

そう思える人は実際大した病気にはならない

 

この物質世界で現代を生きていく以上

 

病気を引き起こし得る行動や生活を行うのは

 

仕方のないことではあるが

 

その中でも意識して

 

日頃の行動や考え方を多少改めてみることで

 

疾病の罹患者数の減少につながると思う

 

例えば自然に即した一定の生活リズムを保ち

 

動物食から植物食へとシフトさせる

 

欲望の赴くままに過度の飲食や偏った食生活をしない

 

行き過ぎた清潔環境の維持を強制しない

 

身体の調和を回復し精神を安定させる様な時間を確保する

 

適度な運動の継続を心がけ

 

身体を痛めつけるような過剰・過激なトレーニングを避ける、など

 

しかしこの様なことを伝えても

 

頭ではわかっているけど実際はなかなかねぇ、とか

 

こういう社会だから自分ではどうしようもない、とか

 

そんなことが科学的に証明されているのか、とか

 

病人のおかげでお前らが食べていけてるのだろ

 

などと、中々素直には聞き入れてはもらえない

 

病気になった時に、なぜだろう

 

どうして病気になったのだろうと

 

誰でも一度は考える

 

しかしその原因を他者に求める限り

 

同じことが繰り返し起こるし

 

自身に原因があったのではと反省しても

 

病気が治ればいずれそのことを忘れてしまう

 

人間はまだまだ未熟

 

この先一体どうなるのだろう。。。