現在、大阪中之島美術館で開催されている「没後50年 福田平八郎」展を

日曜美術館で見て、今まで「雨」で抱いていた印象が、もっと深いところで

大きく動かされた。

 

「 雨 」 昭和28年 第9回 日展出品作 108.7×86.5cm

 

福田平八郎 「牡丹」 大正13年(1924) 絹本彩色 山種美術館蔵

裏彩色を駆使し、牡丹の姿を細密に描きだしながら、どこか妖しげな

美しさをまとっています、との解説。

32歳、まだまだ若描きの部類にはいるんだ。

                          

写実を突き詰め突き詰め、写生帖を積み重ねて積み重ねて「漣」(さざなみ)

になるんだ。

 

第1章 百花繚乱ー花の絵画ー

春爛漫 に土牛 他11点 夏の香り 結城素明 他23点 秋の彩 5点

冬の華、春の訪れ 10点 四季の花々 3点

 

第2章 人と花  6点

ここに守屋多々志の「聴花(式子内親王)」が展示されていました。

玉のをよ たえなはたえね なからへは 忍ふることの よはりもそする

 

愛子さまの卒論のテーマは、「式子内親王と、その和歌について」というもので、

今年1月お寄せになった歌は、「幾年(いくとせ)の 難き時代を乗り越えて

和歌のことばは 我に響きぬ」。千年の時を超え、交錯する二人の内親王の心。

伊勢の斎宮歴史博物館の天野課長は「斎王になった天皇の娘は、恋愛はゆるされていたか、そういった質問をいただきました。」

22歳の春、まだまだ多感な乙女なのですね。

 

一番好きだと思った作品は、小林古径「鉢花」 小品ですが上品、日本画を観て

良かったと思わせてくれます。