太田記念美術館は浮世絵専門の私立美術館で、歌麿・北斎・広重などの

代表作を1万5000点収蔵しているとは知っていましたが、外国人作家の

新版画展を開くと聞いて出かけて来ました。

 

 

 

新版画とは、明治30年前後から昭和時代に描かれた木版画のことで、

川瀬巴水や吉田博が有名です。

 

フランスに生まれたポール・ジャクレー(1896~1960)は、3歳の時に

来日し64歳で亡くなるまで日本で暮らしました。10代の頃、月岡芳年の

孫弟子にあたる池田輝方・蕪園夫妻から日本画を学び喜多川歌麿風の肉筆

美人画を制作。30代前半、サイパン島やヤップ島といったミクロネシアの

島々を頻繁に訪れ、島民たちの姿を水彩画で描きました。

と、カタログに記載されています。

 

 

二人の女性が描かれている版画は連作「満州宮廷の王女たち」より

『打ち明け話の相手』

すべての版画が肉筆と区別がつかないくらい、繊細で緻密でした。

新鮮な驚きです、やはり足は運んでおくものですね。

 

館内も大勢のお客さんで賑わっていましたが、場所が原宿表参道なので

街は若い外国人の女の子で大賑わいです。