行き場を失った単行本 | クジラのくじらなブログ

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先月、

テレビで向田邦子さんの没後30年というニュースを見ました。

現在も向田さんの単行本は人気があるという話で、

ある女学生が向田さんの単行本の中で

「手袋をさがす」というエッセイが一番印象的。と

語っていたのを見て・・・

クジラも読んで見ようと

インターネットで単行本を注文したのですが・・・

在庫がなく。

1週間待っても

まだ入荷の予定がないと連絡があり・・・

仕方なく古本を購入することにしました。

注文して2日後に届き

早速、読んで見ようと中をあけ

最初は気づかなかったのですが・・・

本の見開きの下の部分に何か黒いシミはてなマークみたいなのが気になり、

本を閉じて、下のページが重なった部分を見てみると・・・

スタンプが押してありました。

◯◯女子大学◯◯寮と記してあり、

いつもなら、多少の汚れは古本なので、

気にはしないのですが・・・

さすがにこれは・・・

古本屋さんに連絡して返品を申し出ました。

その日の内に、

古本屋さんから連絡があり、

代金は全額返金しますので、

再利用もしくは破棄処分をしてくださいとのこと・・・

たしかに、価格が161円のものなので、

送料250円かけて送り帰してもらっても

もう、この本は売り物にならないのだろうから、

お店としては破棄してもらうのがいいのだろう。

そんな経緯でクジラのところに来た単行本

最初は、どこかの大学でたくさんの人に読まれて

最後に辿り着いたのが

クジラの所だと考えると・・・

なんだか、少しこの単行本が可哀想になってきました。

もう、誰にも必要とされない。

読まれることもない。

そう考えたら・・

しょうがないなぁ。

クジラの本棚の隅に置いてやろうと思えてきました。


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実は本の内容や「手袋をさがす」について

話すつもりだったのですが・・・

購入時のハプニングがあったので・・・

そちらの話になってしまいました。(・_・;)

「夜中の薔薇」 向田邦子

この単行本の内容説明文を書いときますね。

気に入った手袋が見つからなくて、

風邪をひくまでやせ我慢を通した二十二の冬以来、

いまだに何かを探している・・・

「手袋をさがす」爽やかな自己主張を貫いた半生を率直に語り、

平凡な人々の人生を優しい眼差しで掬いあげる名エッセイの数々。


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