「長谷部さん、先生にこの薬を夜に1回だけ飲むように、って言われたんですけど、なんで夜なんですか?昼間のほうが効果があるように思うんですけど。」
今日、とある病院の患者さんからこのような質問を受けました。
たしかに、寝ている間は血圧を下げる必要がなさそうに思えますよね。
なぜなら昼間はストレスがたまりやすく、
他にも血圧が上がる要因がたくさんあるからです。
おそらく今回、担当の医師が夜に血圧の薬を処方した理由は、
おそらく今回、担当の医師が夜に血圧の薬を処方した理由は、
朝の血圧上昇を抑えることを目的にしているからだと考えられます。
近年の調査研究では、血圧の薬を飲んで昼間の血圧は下がっていても、
朝起きてすぐの血圧が高くなる人が、多くいることが分かったんです。
このような患者さんの症状を『早朝高血圧』といいます。
また、心筋梗塞や脳卒中を発症する時間は、
また、心筋梗塞や脳卒中を発症する時間は、
朝の6時ぐらいから午前中に集中して起こっている、という研究も発表されていて、
近年では、早朝高血圧が注目されているのです。
高血圧の薬には、1日に2回や、1日1回の薬などがあります。
1日2回の薬だと、朝・夜の2回が多いですが、
1日1回の薬の場合は、朝1回ではなく、
夜に1回と処方される場合が多いです。
つまり、夜に薬を飲むことで朝の血圧上昇を防ぎ、血管が詰まるのを防いでいるわけです。
また、血圧の薬は、「食後に服用」と書かれていることがあります。
ですがたとえ、食事を摂れなくてもなるべく同じ時間に飲むようにしましょう。
なぜなら、「食後に服用」となっているのは、
なぜなら、「食後に服用」となっているのは、
薬の飲み忘れを防ぐために表記している場合がほとんどだからです。
(薬によって異なりますので、気になる方は薬剤師に質問してみると良いです。)
そして、夜に起きてトイレに行く際、ふらつきがひどい場合は、すぐに医師に相談しましょう。
そして、夜に起きてトイレに行く際、ふらつきがひどい場合は、すぐに医師に相談しましょう。
薬の影響で血圧が下がりすぎている可能性が高いからです。
薬を飲む際は以上のことに注意してくださいね。
さて、本来ならば、
私のブログでは『薬を飲まずに治す』ということを重視しているのですが、
読者さんからは、薬の飲み方に関する質問メッセージも多く届きますので、
今回このような記事を書かせていただきました。
またご要望があれば、定期的に取り上げていきますので、
ご気軽にメッセージいただければと思います。