前夜からほとんど眠れず、朝布団から起きたが、長男からの連絡が来ていなく、来ていた新聞などを見た。

新聞で悲惨さが書かれているのを見て、やはり長男を探しに仙台に行こうと決めた途端、熊本の妹から連絡があり、長男が熊本の実家へ電話してくれたとのこと。

ホテルにいて身動きができないとの事。

帰れる時になったら帰るという連絡だった。

ケータイメールが通じなく、順番に待っていた固定電話からかけたようだ。

無事だと分かった途端、また泣いた。

そしてすぐ仲間達に長男が無事だとメールで連絡した。

でも帰る手段はどうなるだろうか。

何度もテレビやホームページを見たが、手段がないようだ。

体調は?お金は?水は?などあちこちと気になった。

寒いから、大丈夫だろうか?

停電だから夜は大丈夫かと気になっていた。

間もなくして次男が戻って来た。

学校で一晩待機したが、寒くて熱を出して風邪をひいたとか。

すぐ寝床に入ってすやすやと寝始めた。

しばらくして長女が家族と一緒に戻って来た。

学校で先生達と先輩達と一緒に泊まったとか。

元気一杯だったが、寝不足と疲れで、次男と同じようにずっと寝た。

本当に自然の力の前では僕達は無力なんだ。

でも、感謝と助け合いをみんなで持って行くと、何とか乗り越えられると思った。

何をして行くか。

募金を毎日出していたが、これだけでは足りない。

何か愛と希望をみんなで共有して行く方法を考えてみた。

いづか