時は流れる | Life with Joy 人生を楽しくブログ

時は流れる

ひとつの時代の流れを感じることが多いこの頃。
意外すぎる出来事が「横山健がミュージックステーションに出演」したことでした。

地上波民放では絶対にお目にかかれない人だからです。

横山健と言えばHi-standardのメンバー。
世代的にもジャンル的にもスタイル的にも、先日のカートコバーンに負けるとも劣らないミュージシャン。

大学生の頃、渋谷にハイスタのライブを観に行くため道玄坂のあたりを歩いていたら、駐禁で警察とやり取りしているKenさんにサインを求めに行ったことはまだまだ超テンションが上がった思い出。
ルーズリーフのノートに書いてもらったそのサインは当然今もなお僕の宝物です。


ミュージックステーションに出た理由に感激しました。

MC のタモリさんの横に座った。トークをするのだが、そこでタモリさんに「どうして地上波に出ようと思ったわけ?」と問われ...いくつか答えを想定していたのだが、口をついて出たのが「若い子達に『ロックンロールって、楽器を弾くことってカッコいいもんなんだよ』って、オレみたいなもんがパフォーマンスすることで思ってもらえたら...」という言葉だった。その後のタモリさんの「最近バンド減ってきてるのかねぇ?」という質問に、「わかんないですけど、歌やダンスに向かう子達が増えているような気がします」と答えた。
本人ブログより

時代の変化に対し、責任を全うしようというまさにその行為だったわけです。
ちょうど自分自身が最近感じていたことが、ロックの話で盛り上がる人を見つけるよりアニメの話で盛り上がる人同士を見つけるのがすごく簡単ということ。

知らない間に寂しい状態になっていたのです。

しかし、これまで多くの人はそのロックに出会った時の初期衝動やその後の生き方への絶大な影響を受けてきたのも事実。かっこよさの価値観が今とは、あるいは人によって全く異なるのは十分に承知の上ではあるが、アウトロー的な、破壊的な、がむしゃらな存在があってもいいと思う。

それを横山健は知らせたい。それでこれまでの頑ななパンクロッカーとしてのスタイルを変えながら
個人の目的よりもロックの未来を優先した。


音楽パッケージのあり方もまた激変しています。
曲を購入する概念がどんどん変化しています。
定額で聞き放題って焼肉の食べ放題みたいです。

昨日もラジオで聴きましたが、「人生を大きく変えた一曲」に巡り合うことがなくなってきそうですね。なんとなく瞬時に曲を変えながら聴けるスタイルは機能性は非常に高いけれど、精神性には大して役に立つことはなさそうです。