風のように過ぎた少女 | 本間ひとしのダジャレーヌーボー Powered by Ameba

風のように過ぎた少女

今日は気持ちがいい…公園で緑の風の中を歩いていたら、小学三年くらいの少女が、いきなり振り向き様に、オレの目を覗き込んで、なんのてらいも無く、その声は一ミリの疑いもなければ、期待も無ければ、もの凄く透き通った声で、真直ぐ矢のように、シュッと
「こんにちわ」
と、オレの向って放たれた。
「エッ、オレ?」
年甲斐も無くあわてた…照れた…でもとっさに大人の対応をしようと笑顔を作りながら
よそ行きの声で、「こんにちわ」と返した。

少女はオレの横にぴったり寄り添い「芸能人の誰かに似てる…ね…誰かに似てる…ふふっ」

もはやオレは言葉を返せず「はははっ…」思わずチラリと隣に居るカミサンに同調を求めた。

カミサン、鼻で笑う(すべてお見通しの様子)

オレは勇気を出して聞いてみた。

「お笑いの人…かなぁ」

「うん」

「誰?」

「忘れた!」

「えっ?……じゃぁ…

すると突然、少女は何事も無かった様に

「さよならー」オレの話を見事にスパット切って去っていった。

カマイタチにあった様な唐突な出来事だった…うぅ~ん…微妙

ジブリに出てくる少女みたい…


そこで今日の「ひとし」ぼり


 風の中の はなしか…