2025年の締めくくりは手刀ドームです。


久しぶりに観るwayneさんはマッシュカット丸メガネにシンプルなセットアップのスタイリッシュな出立ちで。

時間の経過を全く感じさせなかった。

最初のMCでwayneさんを紹介したとき、和登さんの口から何気なくこぼれた「また一緒にワンマン出来て嬉しいよ」という言葉に胸がギュッとなる。

the against.の歌詞がいつもよりくっきりと浮かび上がって心に刺さった。


3rdミニアルバムのタイトルを「滞れば愛は腐る」と付けたけれど、それ以前は愛という言葉を軽々しく使うことを避けてきた。

若い頃に本当の意味も理解しないまま使っていたらチープになったり薄っぺらくなったりする気がしたからと。

今回のワンマンタイトル「たとえ愛が壊れていても」。

あえて選んだけど、その真意を感じ取ってもらえると思う、と。

愛の伝道師として…とやはり最後に照れ隠ししてしまうのがかわいい。


coming downの前に楽器隊セッションが始まり、和登が袋から取り出した、一房の葡萄。

何度か齧り付いて袋に収めて後ろに置いて曲へ…

のところwayneさんが拾い上げた袋から再び葡萄を取り出して強引に和登さんの口に捩じ込んだ!

今日いちばんの、輝くような笑顔で。笑

wayneさんがいたずらっ子のように楽しそうで面白かった。

その後和登さんとwayneさん曲中にも床に散らばった葡萄の粒拾って食べてた。

落ちてるやつ食べないよ!!

和登さんはともかくwayneさんも自由だな。

オリジナルメンバーだったらなかった展開。


和登さんのファーコートの下はノースリーブだろうとは思ってたけど、夜迷言でコートを半分脱ぎかけると艶めかしい肩が覗いて、いけないものを観ている気分だった…

背中が大きく開いたホルターネックカットソーを女優のように見事なまでに着こなすフロントマン。

美しいです。


この一年、素晴らしいゲストギタリストたちに力を借りて、夜を続けて来られたこと。

たくさんの感謝を述べつつ、

「今日ここに来た君たちだけに会わせたい人がいます」

和登さんがステージに呼び込んだのは匠さんだった。

このサプライズが愛じゃないですか。


ちなみに和登さん、自分が格好いいと思うギタリストたちに声をかけて数々の知名度麺に思いの外快くサポートしてもらったが、断られたのはミネムラさんだけだったそう。

理由「俺歳だから曲覚え悪いし!」←この言い方似てた。笑

これまでサポートしてくれた人の中で先輩枠はまだなかったので、来年またチャレンジするらしいから楽しみにしとく。


和登さんがそうやってたくさんの支えや観に来てくれるお客さんへの感謝や想いを語るうち、

「来年、前人未到の10周年を迎えたいの。ここで最高の音楽をずっと続けたいの。俺は出来れば、ステージで死にたいの。だから、力貸してよ。」

真っ直ぐな言葉に熱い想いが垣間見えて愛おしさが溢れました。


wayneさんから匠さんにバトンタッチして1曲目が、匠さんの好きなnight flight.で嬉しかったな。

和登さんは床がヌルヌルで動揺して間違えてseptem peccata mortaliaってタイトルコールしてたけど。

匠さんのギターであることが一番感じられる水彩度も聴けて胸に沁みた。


錚々たるギタリストたちを讃えた上で、「でもやっぱり今の俺には匠くんのギターが性に合ってる。」

と言われた時の匠さんのはにかんだような笑顔が見られて胸がいっぱいだ。


all is full of loveで愛のお話を締めくくり、最後に思案化水葬で終わらせる。

彼ららしい素晴らしいストーリーテリングだった。

2日目!Break Out祭です。


【L’luvia】

終盤に入ってちょっと観た。

「曲が気になった人は、お住まいの地域にあるお近くのブックオフへ!」ww

ドラム、ジャンヌのshujiさんが叩いてたの気付かなかったな…(後でX見て知った)


【LM.C】

転換中に幕の内側でmayaが喋り始めて「うちは転換中他のバンドの曲やるとか準備して来てないから…」と言ってセトリにある@FUNNY PHANTOM@を幕張バージョンで先出し。

一息ついたmayaが低い声で呟いた「早くやりたいな。そんでさっさと、ひとつになっちゃいましょう」

イノセントでギャルみのあるキャラクターとのギャップにドキッとした。

mayaはヴィジュアル系の申し子のようだ。

頭のてっぺんから足のつま先まで完璧に自分の魅せ方をわかってる。

自分の手元足元で声にエフェクトかけてるのとか、ピストルで頭撃ち抜くパフォーマンスとか格好いい。

アイジが現役バリバリギラギラのヴィジュアル系ギタリストやっててアツかった。

なんでいつまでも新鮮に格好いいんだこの人は。

BOYS&GIRLSのギターソロのカノンを弾く姿がヒーローみたいで神々しかった。

LM.C記憶よりずっと格好よかったな。

セトリもお客さんの心の掴み方もよくてこの規模でも対バンの勝ち方心得てる感じ。


【Waive】

2日間の転換中散々聞いて刷り込まれたあのキャッチーな新曲!

昨日知ったのに満を辞して感がすごい。

楽しかった。

spanner、田澤さんの脳天に突き抜けるように響く芯のある歌声が沁みた…

Waiveの音楽は大きな会場が映えると思うので武道館でもきっと素敵だ。

「杉本善徳はあまり喋らないけどメガネが喋る、メガネが本体なので」

とのことなので今日もメガネが時間押してる割にはまあまあ喋った。


【SHAZNA】

また転換中IZAMがひとり幕前に登場して暑さを気遣ってくれる…w

いやほんとに会場が暑いです。

Break Out祭の話から、ヴィジュアル系四天王の話になって。

唯一不在のマリスもね〜対バンしたいよね〜とか言ってたら、サウンドチェック最後にいきなり月下の夜想曲始まって会場爆沸き。

そのままの勢いで昨日と同じくMelty Love始まりで、最短で最高潮に持っていく。

これぞエンターテイナー…!

ミリオンセラーアーティストの手腕を見た。

A・O・IさんがIZAMの持つマイクに顔寄せて全力でコーラスするとこ、バンドにありがちだけどいいシーンすぎてなんだかグッと来た。

SWEET HEART MEMORY生で聴けたのもとっても嬉しかったです。


【PENICILLIN】

サウンドチェックで少しイナズマやった!

と喜ぶ一方、ということは本編には…

15年以上ぶり?くらいのPENICILLIN楽しかった!

Chaosから始まる期待を裏切らない懐かしめセットリスト。

もちろんロマンスも。

新曲は尖ってて殺傷能力高めだった。

HAKUEIさん「今日出てる中では多分僕らがいちばん上なんですよね…古株というか、老害というか…笑

33年間、一度も解散も活休もしていません。PENICILLIN観に行きたいなと思ったら、いつでもライブやってるんで」って言ってて超格好よかった。

千聖さんのギターソロやっぱかっけー!

フライングVが世界一似合う男。

イベントだからといってMCマイペースなのは変わらずゆるくておもろい。

おじさんのダベり。


【FANTASTIC◇CIRCUS】

FANATIC◇CRISISよく聴いてたから楽しみにしてた!

転生していたとは知らなんだ。

スペルをよく読め。

Maybe trueから始まってうわ懐かしーとなり火の鳥イントロで花火と一緒にブチ上がりました。

ちゃんとライブ観たことないけど歌詞覚えてたすごい。

他の出演者でも思ったけどヒット曲がいくつもあるあの時代のバンドは強いな。

しかもLEVINさんが叩くって知らなくて、モニターにスティックくるくるしてる人が映って気づいた。

NATCHINさんもいるとかドリームチームすぎ。


【La’cryma Christi】

昨日観ていてあれ?と思ったWith-youのギターソロ。

2人のうちのどっちも弾いていないと思った。

KOJIさんの音を使っていたみたいだ。

泣けますな。

月の瞼嬉しかった〜!

車に乗りMAKUHARIへ行こう♪だった。

今日は本編ラストがTHE SCENTで金テープがぱーんと飛んだ。

またウェーブさせられて何回やらすねんと思ったけどいい思い出。

南国終わりもハッピーでとてもよかった。

最後ShinobuさんとHIROさんが抱き合ってるの見て泣きそうになっちゃった。


せっせと武道館のチケット売ってるWaiveメンバーを眺めながら幕張を後にしました。

90年代の終わりから2000年代のはじめ、夜な夜なテレビやラジオの音楽番組を視聴し、毎月少ないお小遣いで音楽雑誌を買っていたあの頃に出会った、ヴィジュアル系という世界と憧れのバンドたち。

原体験のリフレインに胸が熱くなった。

mayaが転換中のお喋りで、このフェスに出てる名だたるバンドたちが青春だと言っていたけど、私にとってもその入り口なので、mayaと同じく「観てると人生を肯定されたような」気持ちになった。

人生の交差点でしたね。クロスロード。

ここに出てる多くの人たちが決して順風満帆な人生ではなく、挫折も苦しさも経験したことがあるのだと知ってるからこそ。

腐らずに再び歩き出してあの頃と変わらない、いやそれ以上の輝きを放ってるのを観たからかな、なんだか前向きな気持ちになって元気が出た。

ただあの頃を再現したんじゃなくて今観ても文句なしに格好よかったのが、あの頃の自分まで報われるような気がして本当に嬉しかった。










2025年、人生の伏線回収始まってる?

まずは1日目。スイトラだー!

しっかりお昼を食べておやつとお弁当を買い込んでいざ籠城。


【Psycho le Cému】

持ち時間短いのにきっちりたっぷり寸劇から始まるサイコ、様式美。

この日の全出演バンドの名前を台詞に織り込むの、愛やないか…

激愛メリーゴーランドも愛の唄もMurderer・Death・Killも聴きたかったから嬉しかった!


【D’ESPAIRSRAY】

転換中のサウンドチェックでいきなりBORN始まって爆上がりした。

ワンコーラスだけのサービス。

最新アー写のブレイズヘアのKaryuさん、HAKUEIさんみたいでいかつくて好き。

曲中ニヤッと表情作った瞬間がモニターに抜かれてドキドキ。

妖しくて怖くて目が離せない。

Forbiddenのイントロで一気に時間が巻き戻って胸がぎゅっとなった。

爆発力のある曲とキャッチーな曲で揃えてくると予想していたのでForbidden終わりまさかのInfectionに雪崩れ込んで激アツ。

この曲のKaryuがこの日いちばん好きなKaryuだった。

HIZUMIの曲に入る前のMCの持って行き方も、次はMIRRORか、と解ったあの感覚も全てが懐かしい。

終わってみればあっという間すぎて味わう間もなかったような…


【Waive】

ディスパ終わりでクールダウンしつつ(会場が特に何もせずとも最初から最後まで死ぬほど暑かった)ロビーでおやつパーティーしてから再び入ったら善徳さんのMC。

この人が何もしなかったらこのイベントはなかったんだよね。

お礼を言いました。

唯一フリ含めて知っているガーリッシュマインド、楽しかった。


【Plastic Tree】

プラを観るのも10年以上ぶりです。

ずっと活動していれば最新のラインナップが最も格好よくて自信があって当然だろうに、この日の出演バンドを意識してかSWEET TRANCE出演当時の曲をセトリに据えててめちゃくちゃエモかった。

「懐かしい人たちと久しぶりに再会できたので昔よく歌っていた曲を」といってSinkが始まって泣くかと思った。

MCの入り方も昔から変わらずで。

やあやあやあ。

おばけごっこして遊びましょって幽霊の真似した手がかわいい。

Ghost久しぶりすぎて首が壊れた。

有村竜太朗さんは不老不死ですか?


【SHAZNA】

徐に転換幕の前にIZAMが出て来て前説始めた。

会場の破壊的な暑さについてお客さんを気遣ってくれたり、コールアンドレスポンスの練習などしたり。

開催前日までのSNSでの発信も含めてお客さんを徹底して楽しませようとしてくれているのが嬉しかった。

サウンドチェックの最後にLUNA SEAをカバーするサービスも。

会場を和ませて温めてそのままの勢いで本編に突入。

1曲目からMelty Loveで全てのお客さんを巻き込むミリオンヒットの力を見せつけられた。

この日の全バンドが過去SWEET HEARTに所属していたことや事務所のトップであるLUNA SEA先輩の話も。

ディスパはスイトラ黄金期にはいなかったためSHAZNAと一緒のイベントが初めてだったそうで「あんなにいかつい見た目なのに始まる前に4人揃ってきちんと挨拶に来てくれて礼儀正しいいい子たちだった」と言われていた。

永遠の若手感。

90年代終わりのヴィジュアル系ブームの真っ只中にあの時代のトップランナーだった人たちだけあって、会場の空気の掴み方が上手すぎた。

めちゃくちゃ盛り上がったし楽しかった!

A・O・IさんのV系バンドギタリスト然とした佇まい、当時あんまり意識してなかったけど今観てもめちゃくちゃ格好いいです。


【La’cryma Christi】

SHUSEさんがKOJIさんのギターをステージに持って来てドラムの横に置いて音を鳴らす。

みんなKOJIさんの名前もたくさん呼んでいた。

1曲目、未来航路で銀テープがパーン!と飛んで舞った。

SHUSEさんのビジュアル当時から全く変わってなくてああいう靴履いてた…!とかあのジャンプの感じ!とか懐かしくて。

えっHIROさん超格好いい…当時より格好よくない?となって。

LEVINさんのスティック回しやジャグリングのようなパフォーマンス、当時テレビで観てたまんま!って感動して。

TAKAを呼ぶ声が小さいなー!のホンモノが聴けたのも嬉しい。

TAKAさんの語りから、物語を紡ぐような偏西風の入り方が好きだと思った。

偏西風のアウトロ、嫌いなバンギャルはいない。

何回もウェーブさせられてるときに気付いたけどYUKKEが近くのスタンド席にいた。

ウェーブしっかり参加。

全曲聴きたかった曲だったしアンコールでTHE SCENTという流れも当時の再現のようで嬉しかった。


終演後、seekと善徳さんがステージに出て来て全バンドの代表を呼び込んでアフタートークする一幕も(ここで先程TAKAさんに仕込まれたウェーブをまた何度も再現させられる)。

どのバンドも懐かしい曲ばっかりで胸いっぱになりました。

ノスタルジーの過剰摂取で。

すごいな、時代を作ったひとたち…

遠くに住んでる人や10年以上ぶりの人にも会えた。