退院してから、いろんな方にご挨拶に伺ったり、お会いしたりしているワケですけど、そもそも気胸って、なんとなく名前を聞いたことがある程度、こんな方が大半。

 で、よく聞かれる質問を上げてみると...


Q1. 苦しい病気ですか?

A.1 ハイ、結構、息苦しい病気です。肺が潰れるので、胸が痛いと感じることもあります。両方同時になったら、呼吸困難になります。軽度の場合は、なんとなく変な感じ...他に表現のしようがないのですが、気胸独特の感覚があります。


Q2. 咳とか出るんですか?

A2. ハイ、出ます。人の身体は、肺が潰れたり、膨らんだり、大きさが変化すると、反射で咳が出るようになっています。肺に穴が空いて、そこから空気が漏れると、逃げ場のない空気が肺を圧縮してしまいます。それで咳が出てきます。風邪の時のように、ハックショーンって言う感じではなく、ゴホゴホッと言う、どちらかと言うと、浅い感じの咳になります。

 また、貯まった空気を抜くために、トロッカーと言うチューブを肺に挿入することがあるのですが、ここで空気を抜いた直後も、ゴホゴホと咳が止まらなくなります。


Q3. チューブとか入れて、苦しくないんですか?

A3. むしろ、チューブを入れると空気が抜けるので、苦しさは軽減されます。


Q4. 手術って全身麻酔ですか?

A.4 ハイそうです、内視鏡でも開胸でも、全身麻酔で行います。


Q5. 手術のときって、どんな感じですか?

A.5 全身麻酔なので、患者本人は、全く意識がありません。眠くなって、気づいたときには終わっています。


Q6. 手術って肋骨を切るんですか?

A6. 極力、患者の負担が少ない形で手術を行います。肋骨を切るような手術はまず、考えられません。

 内視鏡の場合は、1cm程度の穴を三ヶ所くらい空けます。開胸手術のときは、5cm程度の切り口を開けて手術を行いますが、肋骨を切ったり削ったりすることはありません。


良く聞かれるのは、こんな質問ですね。

 あぁ、世間様は、こーゆーイメージなんやー、って感じですね。Q3とか、苦しくならないようにするためにチューブを入れるんだけど...まーそーですよね、身体にチューブを入れるなんて、何となく苦しくなりそうですもんね。

 あと、結構多いのがQ6ね。肺の手術ってことは、肋骨の下の肺を治すんだから、肋骨をどうにかしないとできないのでは?!?と想像される方が多いようで。

 いざ患者になってみると、

Q.なんで肺の弱い部分(ブラ)ができるんですか? とか、Q.予防するにはどうすれば良いんですか? とか疑問に思いますけど...。まぁ、立場によって、思うこと、それぞれ、イロイロですネ。