【あさひなぐ】 こざき亜衣 / スピリッツコミックス
「薙刀は高校部活界における、アメリカンドリームなのよ!!」
中学時代は美術部員、高校入ったらなんか運動でもしてみよっかなという、どこにでもいそうな若干どんくさいメガネっこ主人公・東島旭。
上級生からの新入生への部活動紹介を見て薙刀部へと見学へ行けば、なんだか口のうまい先輩にその気にさせられて「強い女になりたい」と入部を決意。彼女の通う高校は近年まで女子高で、未だにほとんどの生徒が女子。女の子しかいない薙刀部で、彼女たちの強く楽しく美しい…いや、美しいは言いすぎだけれども…物語は進んでいく
というのがだいたい一巻のあらすじですねー!二巻まで出てますよ。
熱血青春体育会系漫画ですが会話のところどころに毒があるのが素敵です。
女の子がリアルに女の子ーって感じなのもすごく良いです。たくましくてシビアで基本的にドライだけどすぐ泣く。かわいいなー。
格好良い男の子もいないでもないんだけど青春フラグはなかなか立たず。中学の美術部の友達に久々に会ったら「太った?」って聞かれるけど筋肉ついたんだもんしかたない。最初は筋肉がついていない方が上達するとかほかの運動はできなくても薙刀だけは強いって人はいるよとか、それはそうなのかもしれないけど結局運動オンチはつらいんです。周りの部員のキャラも濃すぎて正直毎日しんどいです。
でも根性だけはあるんです。
そういう漫画。
あと画力が凄まじい。
こざき亜衣が、私の好きなイラストレーター・コザキユースケの妹だってのは以前から知っていて、でも絵柄そこまで似てないしなー読もうかなーどうしようかなーって思ってまあ結局買ったんですが、うわあ、こざき亜衣すげー。まず薙刀の防具…剣道のやつを想像してもらえればほぼ合ってるけど、あんなめんどくさいもんよくいちいち細かくかけるな!格好良いよ!
体育会系で必死な青春、やるのはやだけど読むのは楽しい、そんなスタンスの女の子におすすめ。いや実際体育会系の人の方が共感できるだろうし男性が読んでも面白いとは思いますけどね。