陽射しがないと少ししのぎやすいと思うけれどやっぱりしんどい。

こちらも継続参戦。バタバタと駆けつけて、じんわりと汗をかく。先ずは、開口一番、しゅう治さん、「粗忽の釘」。あちこちでひっぱりだこなのか、よくお会いするしゅう治さん。本当にそつなく上手いんだけど、ここではあまり笑いが取れない。なんだろう落語はアウェイな感じなのかな。菊春さん、「青砥藤綱 裸川」。青砥藤綱を全く知らずに申し訳ない。えらく有名らしいんだけれど、本当に知らない。ただただ勉強不足。何か教訓めいたものかわあるのかと言えば、ないことはないけれど、だからといって、そういう話だとも言い切れない。一度では明快に良さがわからないけれど、何度か聴くと違うのかも。松麻呂さん、「難波戦記 長宗我部盛親の勇戦」。長講なので、お仲入りを挟んで、前編、後編みたいな感じで。先日ネタおろししたばかりのはずだけれど、なかなかよい雰囲気で馴染んていたような。前半は滑稽なところも多くてくすぐりも今っぽいものがチラホラ。だけど、お仲入り後は、一転という訳ではないけれど、だいぶ趣が変わる。忠義とか主君への想いとか、それはそれで凄いとは思うけれど、素晴らしい!さすが!とは思えない。やっぱり何だか違う気がする。これは今の自分の価値観でしかない。この時代にいたら、この話がよく聞かれていた時代にいたら、違ったのかもしれないけれど。松麻呂さんが悪いのではなく、あまりこのタイプの内容で、ストンと納得しない性分なだけ。でも、終盤というかお仲入り後は、本当によい緊張感で、張り扇に頼り過ぎない運びで好みの流れでした。トリは、菊春さん、「不動坊」。だいぶ知っているものと違うかなぁと思ったりするけど、浪曲ではこんな感じなんでしょうか。不動坊はもう亡くなっていたし。多少不安定に感じたのは、まだご自分の中でしっくりきていない、こなれていないのでは、と。でも、そこは美舟さんの三味線がしっかりと盛り立てていたように思う。またこれはぜひどこかでお会いしたい話(もちろん、「裸川」も)。そして、第7回も期待しています。

涼しいとは言えないけれど、少しだけ過ごしやすかった、と思うことに。