昨日は帰り着いたら土砂降り、雷。ころころ変わる天気に順応できずあたふたする。

なんともべったりとした印象。マネキンのよう。それが魅力ということを言えなくもないけれど、苦手なタイプの作品であることは間違いない。だけど、あの花瓶はあっちもあって、このリボンのような紙幣はこっちでも見たかも、とそれぞれが独立しているようで緩く同じ世界に属していることを匂わせい面白い。マネキンのようという印象には、目が見えないことも大きい。最近のマネキンはいろんな形状等があるけれど、表情がないものが多いように思う。昔はえらくくっきりとした顔(「オー!マイキー」のような)だったような記憶だけれど、なんとなく人型で、衣服を着ていればマネキンなんだと感じるような…。でも、描かれている人たちはマネキンよりも人間らしいポーズをとっている。マネキンは一応衣服を見せるためにあるという前提があると思う(最近は主張の強いものもあるけれど)。しかし、ここに描かれている女性は、その衣服をみせるためというより、存在自体をみせるために在る。にもかかわらず、目を隠すことで匿名性が増して、どこにでもいる人もみたいな感じになるけれど、存在しないようでもある。それゆえ不穏な印象が増す。不思議と心地よくない空間が出来上がっているようで、そそくさと退散。

眠い。ただぼんやり。