夏が急にやってきて、へこたれている。

またまた流れて来たので、拝見。宇津井健さんが自分の中ではブーム(朝、赤いシリーズも見てるので)なので、ちょうどよい。ただ、この地下帝国?なるものが、何をめざしているのかさっぱりわからなくて、モヤモヤする。しょぼいんだよなぁ、色んなものが。あんな秘密の装置を地下に作っても移動できないし、バレたら終わりじゃんと思うとあまりにも現実感がない。だけど、そこに妙な現実的な部分での着地点を生み出すのが池内さんだと思う。それは池内さんが現実離れしているから、というのが大きい。それは美しさもそうだけれど、そんなに簡単に公安の手先?になって、動いたりできるもんか?という疑問が浮かんでも、それをねじ伏せてくる。スマートさなのかと思ったら、もう浮世離れしてしまって他が落ちてしまって、地に足がついてしまう、という珍現象。裏切った者、へまをした者への処遇として命をもって償うみたいな考えがこの「地下帝国」にはあって、そのための装置があのガスを噴き出す小部屋みたいなもののようだけれど、地下であんなにガスを噴霧して、命を奪った後、そのガスをどう排出しているのか、とか細かいことが気になり始めると本当に気になる。そういう意味では怖い作品。結構、パンパンと拳銃を撃つのも、アメリカへの憧れなのかと思ったりするし、いろんな角度から考えることができそうな、面白さがあった。

早く寝すぎると早く起きてしまう。なんだかうとうとするのが好き。