梅雨とは、雨が降るのではなくて湿度が異様に高い、ということなんだろうか。

コレクションは多岐にわたるけれど、清水多嘉示さんのことはあまり認識していなかった。新しい収蔵作品とともに、大きく取り扱ったということで、面白く拝見。ただ、ブランクーシの後にいきなり彫刻から入るのは、お腹一杯になったし、展示方法についてもイラっとしていたところなので、もやもやっとする。しかし、ピカソや青木さんの「海の幸」など、ここにくればだいたい会える作品にぽつりぽつりと対面する中で少しずつ気持ちも落ち着いてきた。今回は4階、5階と2つのフロアで展開していたので、あれもこれも拝見できて、安心する。コレクション展、常設展と言ってもいいのかもしれないけれど、その良さはやっぱりたくさんの名画がいつでもここにある、ということだと思う。確かに何らかの理由で巨万の富を手に入れたからこそ収集できたもので、誰もがハッピーという感じではないかもしれない。たけど、こうして大切に保管されて、それが拝見できる状態にあるということは、とても嬉しいことで、拝見するたびに思う。で、清水さんは絵画から彫刻に転向したということを知る。だけど、絵の方が多いような気がする。その時その時に影響を受けた人がいるような気がする。そして、その影響をとてもリアルに映していて、面白い。彫刻は、いかにもという感じで、ブランクーシやジャコメッティのような振り切った感じではなく、とてもオーソドックスな印象。だけど、絵を描くということと彫刻ってやっぱり違うので、簡単に転向したいからできるものでもないので、どちらにも才能が程よくあったということなんでしょうか。でも、観た感じでは絵のほうが生き生きとしているような。清水さんのお名前もしっかり憶えておきたい。またこちらでお会いするでしょうから(今までも会っていたのかもしれないけど)。

少しサボっていたけどまた地味なトレーニングとストレッチを。無理せずに。