朝雨が降っていて、あら今日は一日雨か、と思ったら少し回復してまたどんより、みたいな湿度が高く鬱陶しい一日に。

まずは昼の部から。今月は襲名なので勝手に張り切ってます。

『南総里見八犬伝』。すごくコンパクトな作品。なのに、若手がわんさか。賑やかでよい。もうこの面子でここでも一芝居しっかりできそう。だけど、誰かが軸になる必要がありそう。それを考えると案外楽しい。

『山姥』。劇中の襲名向上も楽しみな演目。本当は賑々しく、襲名口上があるのが好みではあるけれど、仕方ない。口上があるからこれまた仕方ないんどけど、陽喜くんと夏幹くんはちょっと酷かった。子どもだからいいというのではなくて、舞台の上に立ったら年齢や経験関係なく役者なので、そこは厳しくみていきたい。舞踊劇という特性上、台詞回しよりもしっかり動くことがメインな訳で、そこで右往左往すると黒子さんや獅童さんがあんなに引っ張ったりしないといけないのは拙かろうと。それに反して、というか当たり前のように梅枝くんはしっかり踊ることができていました。袖を抜く時後見さんにかなり揺さぶられていて心配しましたが、きちんと自分の役割を理解していたと思う。時蔵さんは気が気でなかったかもしれないけれど、十分頑張ってました(頑張ればよいわけではないけれど、まず最低限そこは大事)。特に立ち廻りが良かった。もちろん、萬太郎くんやとんぼをきってくださる方々あってのことですが。夜の部は少ししか出てきませんが、時蔵さんの活躍も楽しみになります。

『魚屋宗五郎』。これで初舞台にするのかぁ。ついさっきぐだぐだを見ているので、頑張ったとは思うけれど、多分同時に初舞台ということでかなり大変になっていると思う。それぞれ初舞台にするか、同時ならもっと後にすべきだったと思う。芝居で言えば、ここでも萬太郎くんは頑張っていましたし、魁春さんや孝太郎さん亀蔵さんもも短い時間でしたが、とても役にはまっていました。ただ、これもよくよく考えるときちんと詮議もしないで切り捨てたわけで、冤罪だし、扶持を与えたり謝ってスム話じゃないから、あまりいい話ではない。毎度最後の拍手は鈍る。宗五郎が手打ちにならない、それだけが救いのある話。

次は昼の部に期待。

雨は激しい時は何とか屋内にいて乗り切った。